丸岡バスターミナル

丸岡バスターミナル：福井の交通と観光の中心地

福井県坂井市丸岡町西瓜屋に位置する丸岡バスターミナルは、京福バスが運行する主要な拠点です。かつては京福電気鉄道丸岡線・永平寺線の駅が存在した場所で、現在はバス路線のターミナルとしての役割に加え、地域交流の拠点としても機能しています。

バスターミナルの概要

丸岡バスターミナルは、福井市、坂井市北部（あわら市、三国町）、永平寺町方面へのバスが発着します。京福バス丸岡営業所も併設されているため、運行管理の効率性も高くなっています。

近年の坂井市によるバスターミナル周辺整備事業により、バスターミナルの機能は大幅に向上しました。特に注目すべきは、隣接地に建設された「丸岡バスターミナル交流センター」です。この木造瓦葺きの2階建て施設は、地域住民と観光客の交流を促進する目的で設計されました。1階には待合所や飲食スペースなどのテナントが入居し、2階には多目的ルームが備えられています。屋外には芝生の広場や物販スペースも整備され、地域イベントなども定期的に開催されるなど、地域住民の憩いの場として親しまれています。

バスターミナル内には自動券売機が設置されていますが、車内での運賃精算も可能です。小松空港への連絡バス路線も過去には運行されていましたが、現在は運行されていません。

歴史

丸岡バスターミナルの歴史は、京福電気鉄道丸岡線・永平寺線の廃線後まで遡ります。駅舎を転用したバスターミナルを経て、1988年には新ターミナルが建設されました。2005年には小松空港連絡バスの運行が開始され、パークアンドライドも導入されましたが、2008年には小松空港連絡バスの運行は終了しました。2019年には周辺整備事業に伴い、既存のターミナルは解体され、仮設待合所が設置されました。そして、2020年には現在のバスターミナルと交流センターが完成し、停留所名も「本丸岡」から「丸岡バスターミナル」に改称されました。

運行路線

丸岡バスターミナルからは、京福バスが数多くの路線を運行しています。主な路線は、福井市方面、坂井市三国町・春江町方面、永平寺町方面、芦原温泉方面などです。ただし、一部路線は土日祝日または年末年始は運休となる場合があります。詳細は京福バスの公式サイトをご確認ください。

周辺環境

丸岡バスターミナル周辺には、坂井市役所丸岡支所、一筆啓上日本一短い手紙の館、丸岡城、国道8号（福井バイパス）などがあります。観光客にとっても利便性の高い立地と言えるでしょう。

本丸岡駅

丸岡バスターミナルがある場所は、かつて京福電気鉄道丸岡線・永平寺線の駅「本丸岡駅」があった場所です。本丸岡駅は1915年に丸岡鉄道により開業し、1929年には永平寺鉄道の路線も接続しました。1944年に京福電気鉄道に合併され、丸岡線と永平寺線の駅として機能していましたが、1968年には丸岡線が、1969年には永平寺線の金津駅-東古市駅間が廃止となり、本丸岡駅も廃駅となりました。

まとめ

丸岡バスターミナルは、交通の要衝としての役割に加え、地域交流拠点としての機能も備えた、坂井市丸岡地区の中核施設です。周辺の観光地へのアクセスも良好で、福井県を訪れる観光客にとっても重要な拠点となっています。 バスターミナルと交流センターの連携により、地域の活性化にも貢献していると言えるでしょう。

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