丹古母鬼馬二

丹古母 鬼馬二について

概要

丹古母鬼馬二（たんこぼ きばじ）は、1950年1月4日生まれの日本の俳優、声優、タレントであり、本名は神田満（かんだ みつる）です。彼は広島県三原市出身であり、現在は東京都練馬区に在住しています。身長165cm、体重64kgとされ、俳優業のピーク時には97kgに達したこともあるようです。丹古母は、現代制作舎に所属しています。

人物・経歴

高校を中退した後、会社で働きつつ地元のアマチュア劇団「群星」に参加。19歳で上京し、鉄工所などで働きながらアングラ劇団に加わりました。その後、にっかつロマンポルノや大作映画、特撮テレビ番組、テレビドラマなど様々な作品に脇役として出演し、個性的な演技で観客に印象を残しました。

1983年には、八名信夫らと共に悪役俳優集団「悪役商会」を結成。これにより、マスコミでも話題となり、鬼馬二はその中心メンバーとして活躍しましたが、現在はこの集団を脱退しています。2018年には映画『笑顔の向こうに』で第16回モナコ国際映画祭助演男優賞を受賞し、彼の演技力が国際的に認められました。

また、丹古母鬼馬二はバラエティ番組『痛快なりゆき番組 風雲!たけし城』にもレギュラー出演し、彼の独特なキャラクター性が光りました。さらに、彼は石ノ森章太郎の作品に多数出演するなど、幅広いジャンルで才能を発揮しています。

特技としては、一刀流や水泳、卓球、剣道、ゴルフなど多彩なスキルを持っています。また、熱心な読売ジャイアンツのファンでもあります。

逸話

丹古母の芸名の由来については興味深い逸話があります。彼は、上京後に入った劇団の座長から「骸馬二」という名称を提案され、その一部を取って「馬二」とし、自身の特徴である「鬼」を加えて「鬼馬二」と名付けました。また、名字の「丹古母」は、劇団の公演を行っていた近くの喫茶店の名前を逆さにしたものです。このユニークな名前は一度覚えられると忘れないとされ、多くの人々に印象を与えています。しかし、名前が長いために、名の区切り方に困惑する人も多かったようです。

彼の名前に関するエピソードの一つとして、岩井半四郎とのやり取りがあります。彼が自身の名前を名乗ると、岩井は「正解だった」と彼の名前をクイズにしたというユニークなエピソードも残っています。また、ハナ肇からは「名前が長すぎる」と指摘され、「タンコでもいい」と冗談を言われたこともありました。

主な出演作品

テレビドラマ

丹古母鬼馬二は数多くのテレビドラマに出演しています。例えば、1972年の『ケーキ屋ケンちゃん』や、特捜シリーズの『特捜最前線』、大河ドラマの『軍師官兵衛』など、多岐にわたる作品で彼の存在感を示しました。また、『必殺仕事人』シリーズや『水戸黄門』などの人気作品にも関わっており、その多くの出演から日本のテレビドラマ界の一角を担っていることが伺えます。

映画・Vシネマ

映画では『砂の器』や『八甲田山』など、数々の名作に参加しており、迫力ある演技が光ります。また、近年では『恋のしずく』など新たな挑戦にも取り組んでいます。彼の独特なキャラクター設定は、時代劇やアクション映画でも高く評価されています。

彼の多彩な才能と特徴あるキャラクター性は、今後も多くの人に愛され続けることでしょう。

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