丹後天橋立大江山国定公園

丹後天橋立大江山国定公園について

丹後天橋立大江山国定公園は、京都府の北部、日本海に面した丹後半島沿岸部と内陸部に位置する国定公園です。2007年8月3日に、若狭湾国定公園から丹後半島海岸地区を独立させ、内陸部の世屋高原地区と大江山連峰地区を加えて新設されました。この公園は、自然景観と文化的景観の両方を保護対象とする、国内でも珍しい事例として知られています。

構成される3つの地区

公園は、以下の3つの地区で構成されています。

1. 丹後半島海岸地区
丹後半島の海岸線に沿って広がる地域で、日本三景の一つである天橋立や、独特な景観を持つ伊根の舟屋群、美しい鳴き砂で知られる琴引浜などがあります。これらの景観は、自然の造形美と人々の生活が調和した場所として、多くの人々を魅了しています。

2. 世屋高原地区
丹後半島の内陸部に位置する世屋高原は、近畿地方でも有数のブナ林が広がっています。豊かな自然が残るこの地域は、ハイキングや自然観察に最適な場所です。

3. 大江山連峰地区
福知山市の旧大江町地域を中心とする大江山連峰は、鬼伝説で知られる場所です。また、味土野の大滝など、自然豊かなスポットも多く、歴史と自然が織りなす独特な雰囲気が特徴です。

公園の特徴

丹後天橋立大江山国定公園の最大の特徴は、自然環境だけでなく、人々の生活によって形成された文化的景観も保護対象としている点です。これは、2000年代に入り、自然と人間の営みの関係を重視する文化的景観の考え方が広がったことを受けたもので、棚田などの人為的な景観も国定公園に含めるという初の試みとして、注目を集めました。

歴史

2007年8月3日: 若狭湾国定公園から丹後半島海岸地区を分離し、新たに世屋高原地区と大江山連峰地区を加えて、丹後天橋立大江山国定公園が新設されました。これは、17年ぶり、62番目の国定公園の指定となりました。

関係自治体

この公園は、以下の自治体にまたがって広がっています。

京都府
舞鶴市
福知山市
宮津市
京丹後市
与謝郡伊根町
与謝郡与謝野町

アクセス

公園へのアクセスには、以下の高速道路が利用できます。

舞鶴若狭自動車道
京都縦貫自動車道

関連項目

国定公園
丹後半島

外部リンク

丹後天橋立大江山国定公園（京都府ホームページ）

丹後天橋立大江山国定公園は、美しい自然景観と歴史、文化が調和した魅力的な場所です。訪れる人々は、自然の雄大さと、人々の営みが育んだ豊かな文化を体験することができるでしょう。

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