丹後殺人迷路

丹後殺人迷路

『丹後殺人迷路』は、西村京太郎による長編推理小説であり、1995年に新潮社から刊行されました。1997年には「月曜ドラマスペシャル」で実写ドラマ化もされています。

ストーリー

物語は、十津川警部の家に深夜にかかってきた一本の電話から始まります。電話の主は、かつて十津川が逮捕した詐欺師、平野栄でした。平野は、自分が殺したはずの内縁の妻に会ったと告げます。十津川は訝しがりながらも翌日会う約束をしますが、翌朝、平野は惨殺死体となって発見されます。

現場には「文殊に聞け」という奇妙なメッセージと謎のマークが残されていました。手がかりを求めて天橋立へ向かった十津川と亀井は、そこで新たな殺人事件に遭遇します。動いているリフトに乗った男が射殺されるという、衝撃的な事件でした。

捜査の結果、容疑者として浮上したのは、元自衛隊員で射撃の名手、柴田敬一郎。しかし、彼は過去の詐欺事件で服役後、自殺していました。十津川は、まるでオリエンテーリングのように次々と現れる手がかりを追い、事件の真相に迫ります。

登場人物

警視庁捜査一課

十津川省三: 本作の主人公。警視庁捜査一課の警部。
亀井定雄: 十津川の部下。人情味あふれる刑事。
日下淳一: 十津川の部下。
西本明: 十津川の部下。

事件関係者

平野栄: 詐欺師。第一の被害者。
和田広志: 元自衛隊員。第二の被害者。
古田雅美: 平野の元妻。死んだはずだったが…第三の被害者。
柴田敬一郎: 射撃の名手と言われた元自衛隊員。容疑者として名前が挙がるが、既に死亡。
狩野重之: 篤志家。柴田のパトロンだった。

テレビドラマ

1997年3月24日にTBS系列の「月曜ドラマスペシャル」で放送されました。

タイトル: 十津川警部シリーズ12・丹後殺人迷路
主演: 渡瀬恒彦
キャスト:
十津川警部 - 渡瀬恒彦
亀井刑事 - 伊東四朗
柴田敬一郎 - 根津甚八
平野栄 - 松澤一之
狩野重之 - 市川左團次

参考文献

「丹後殺人迷路」新潮文庫版

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