丹後海陸交通
丹後海陸交通株式会社について
丹後海陸交通株式会社（たんごかいりくこうつう）は、京都府の宮津市や京丹後市、与謝郡周辺の丹後半島エリアで広く交通サービスを展開している企業です。具体的には路線バスや船舶、さらにケーブルカーやリフトを運営しています。この会社のバスは、一般的に「丹海バス（たんかいバス）」と呼ばれています。 同社は阪急阪神ホールディングスグループにも属しており、その本社は与謝郡与謝野町に位置しています。また、同社は「スルッとKANSAI」に加盟していないことも特筆されます。
歴史
丹後海陸交通の歴史は1896年にまで遡ります。伊根汽船合資会社が、宮津と伊根を結ぶ蒸気船の運航を開始したことが始まりです。1944年には国策による交通事業者統合の結果、宮津地域のバスや汽船5社が統合され、現在の丹後海陸交通が設立されました。その後、1951年には天橋立ケーブルカーが開業し、1964年には天橋立リフトが開通しました。
バス事業
現行路線
丹後海陸交通では、高速バスと一般路線バスの2つの主要なバスサービスを提供しています。高速バスでは、宮津・天橋立・峰山から大阪へ向かう路線や、丹後から京都へ向かう路線が運行されています。特に阪急観光バスと共同運行する大阪線が人気です。
一般路線バスにおいては、巻き返し策として京丹後市が2006年から運賃上限を200円と設定した結果、2010年には前代未聞の利用者数の回復を果たしました。2013年にはこの料金制度が丹後地域全域へと拡大されています。ただし、運転手不足の問題が浮上し、2024年に一部路線の再編や減便が計画されている点は懸念材料です。
主な路線
具体的な路線としては、
船舶事業
丹後海陸交通では船舶事業も展開しており、「天橋立観光船」や「伊根湾めぐり遊覧船」を運行しています。特に観光船は、通常の汽船とは別にモーターボートも利用でき、旬の風景を楽しむ観光客に人気があります。また、過去には宮津-伊根浦間の定期航路が存在しましたが、2014年から土曜・休日限定で運航が再開されています。
鉄道・索道事業
さらに、丹後海陸交通は天橋立鋼索鉄道（ケーブルカー）や天橋立リフトも運行しており、観光客にとって大変利便性が高い交通手段を提供しています。
コミュニティバス
この他にも、地域のニーズに応えたコミュニティバスとして、与謝野町や伊根町のバス運営も受託しています。地域に密着した運営方針により、丹後半島の重要な交通手段となっています。
終わりに
丹後海陸交通株式会社は、地域の交通の要として、多様な交通手段を提供し続けています。今後も地域発展に寄与し、住民や観光客にとって利便性の高いサービスを目指していくことでしょう。
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