久保伊津男

久保 伊津男の生涯と業績

久保 伊津男（くぼ いつお、1909年3月16日 - 1968年4月10日）は、日本において特に海洋生物学の分野で知られる動物学者です。彼は東京水産大学の教授として水産動物資源学の研究に取り組み、特にクルマエビに関する権威としてその名を馳せました。

出身と教育

鹿児島県日置郡東市来村、現在の日置市で生まれた久保は、1928年に錦城中学校を卒業しました。その後、1934年に水産講習所本科の養殖科を卒業し、翌月には講習所の助手として新たなスタートを切ります。この時期、彼は水産に関する基本的な知識と技能を磨きながら、研究の道へと進んでいきました。

学位取得と研究

久保は1945年5月22日に北海道帝国大学で理学博士の学位を取得しました。学位の取得にあたっての論文は「本邦およびその近海産車蝦科蝦類の研究」と題されており、日本の海洋生物に関する重要な含蓄を持つものでした。彼の研究は、海産動物の生態やその資源管理に大きな影響を与えるもので、後の研究者たちにも受け継がれていきます。

教授としての活動

1952年には東京水産大学の教授に就任し、以後は若い研究者や学生たちを指導しながら、水産学の発展に貢献しました。教授としての活動を通じて、彼は多くの著作や研究論文を発表し、特に水産動物資源における実践的な知識を提供しました。1955年には日本水産学会賞を受賞し、その業績が評価されました。

最期と遺産

1968年4月10日、久保伊津男は教師生活を支える教授会の最中に心筋梗塞により急逝しました。彼の死は、多くの同僚や学生にとって大きな悲しみとなり、その業績は今なお水産学の発展において重要な位置を占めています。

代表的な著書

彼は水産学の分野で数多くの著作を残しており、特に1957年に久保伊津男と吉原友吉との共著による『水産資源学』は、その後の水産資源学の研究の礎となりました。この書籍は、水産資源都の管理と利用に関する知識を広める重要な資料となっています。

久保伊津男の生涯は、科学への貢献や教育の重要性を強く示しており、特に海洋生物の理解を深めるための研究に注力した彼の姿勢は、多くの後輩たちに影響を与え続けています。

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