久保木修己

久保木修己について

久保木修己（くぼき おさみ）は、1931年2月3日に中華民国安東県で生まれ、1998年12月13日に67歳で死去した、日本の著名な宗教家です。彼は世界基督教統一神霊協会（現在の世界平和統一家庭連合）の日本の初代会長を務め、国際勝共連合や多くの団体のリーダーとしても知られています。彼の本名は久保木脩夫であり、過去には「久保木亮光」という名も使用していました。

家族と幼少期

久保木は、父・仙蔵と母・よしのの長男として生まれました。父は香取郡で育ち、様々な商業界で活躍した後、戦後は立正佼成会の唐津支部長を務めました。母も立正佼成会の支部長として活動しており、家庭環境は宗教的な影響に溢れていました。

教育と宗教活動の始まり

久保木は1945年に終戦を迎えると引き揚げ、慶應義塾中等部に進むと、野球部に所属し甲子園にも出場しました。慶應義塾大学に進学した際には、両親の影響で立正佼成会に入会し、青年部長や会長秘書として活動しました。しかし、宗教活動に専念するために大学は中退しました。

1962年、久保木は統一教会に勧誘され、同年に立正佼成会を離れて統一教会に参加しました。彼は1964年に日本統一教会の初代会長に任命されると、瞬く間に組織の中心的人物となりました。

国際的な活動

久保木は1968年には東京で行われた合同結婚式に参加し、日本人として初めて祝福を受けました。その後も国際勝共連合の初代会長として活動し、様々な国際会議に出席して日本の立場を代表しました。1970年には韓国の朴正煕大統領と会見し、世界反共連盟に関する重要な会議を主宰しました。

影響力と著作

久保木の影響力は大きく、1989年には文鮮明から信任を受けたこともあり、彼の政策が日本の政治に与える影響は計り知れません。彼はまた、多くの著書を残しており、特に『久保木修己講演・論文集』や『愛こそすべて』などが広く読まれています。彼の言葉は、宗教的な理念だけでなく、愛国心や社会貢献についても語られています。

最後の年と遺産

久保木は1998年に脳梗塞で倒れ、同年に亡くなりました。彼の死後、遺稿集『美しい国 日本の使命』が出版され、彼の思想や信念が記録されました。彼は宗教界で「日本のモーセ」と称されるなど、その存在感は巨大でした。

彼の活動や考え方は、今もなお多くの人々に影響を与え続けています。彼が残した多くの出版物と活動は、今後も多くの研究や議論の対象となるでしょう。

もう一度検索