久保英恵

久保英恵（アイスホッケー選手）

久保英恵（くぼ はなえ）は、1982年12月10日生まれ、北海道苫小牧市出身の女子アイスホッケー選手です。ポジションはフォワードで、現在はSEIBUプリンセス ラビッツに所属しています。

生い立ちと競技歴

兄の影響で4歳からアイスホッケーを始め、小学生時代には男子に混じって苫小牧市選抜チームで活躍しました。1997年にはアイスホッケー女子日本代表に初選出され、早くからその才能を発揮していました。

オリンピックには、2014年ソチ、2018年平昌、2022年北京の3大会に日本代表として出場しています。しかし、過去にはオリンピック出場の切符を逃した時期もありました。2001年のソルトレークシティオリンピック予選、2004年のトリノオリンピック予選では、いずれも出場を逃しています。

2005年には、カナダのNWHL（ナショナル・ウイメンズ・ホッケー・リーグ）のオークビルアイスに移籍し、1シーズンプレーしました。この時期に、後に彼女の競技人生に大きな影響を与える若林仁と出会います。

2008年のバンクーバーオリンピック予選では代表に選出されず、日本が予選を通過してオリンピック出場を決めた際の代表復帰を目指していましたが、予選敗退により現役引退を決意します。2010年3月には、全日本女子アイスホッケー選手権大会最終戦で2得点を挙げ、SEIBUプリンセス ラビッツの3連覇に貢献しましたが、試合後に現役引退を表明しました。

現役復帰

引退後、故郷の苫小牧に戻っていましたが、2011年夏のなでしこジャパンのW杯優勝に刺激を受け、さらに、オリンピック予選突破には久保の力が必要だと考える若林仁（2011年夏に日本アイスホッケー連盟副会長に就任）からの説得を受け、現役復帰を決意します。そして、日本代表に返り咲き、2013年のソチオリンピック最終予選では3試合で2得点、3アシストをマークし、予選突破に大きく貢献しました。この大会ではMVPおよびFW部門のベストプレーヤー賞を受賞しています。

2013年10月1日付で太陽生命保険に入社し、競技と仕事を両立する生活を送っています。

2017年の平昌オリンピック最終予選でも3試合で5得点をマークし、2大会連続の予選突破に貢献しました。

プレースタイルと人物像

フォワードとしての決定力の高さから、“氷上のスナイパー”というニックネームが付けられています。その冷静沈着なプレースタイルと、ここぞという時に決める決定力が、チームを勝利に導きます。

所属チーム

岩倉ペリグリン（現・道路建設ペリグリン）
オークビルアイス（カナダ）
SEIBUプリンセス ラビッツ

その他

アイスホッケー女子日本代表
* 冬季オリンピック3回出場（2014年ソチ、2018年平昌、2022年北京）

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