久保裕也 (野球)

久保裕也（くぼ ゆうや）

久保裕也は1980年5月23日生まれの元プロ野球選手で、福岡県福岡市中央区出身の投手です。愛称は「くぼゆ」。彼は、右投右打で、早くからその将来性を期待されていた投手でした。

経歴

プロ入り前

久保は東京都で生まれましたが、父の転勤に伴い、多くの土地で育ちました。彼は大分県から福岡市に至るまで、さまざまな場所で生活し、1999年に沖学園高等学校から東海大学へ進学しました。大学では野球部で活躍し、エースとしての地位を確立。特に全日本大学野球選手権大会での優勝や、明治神宮野球大会での準優勝は彼の評価を高めました。

2002年のプロ野球ドラフトで読売ジャイアンツに自由獲得枠で指名され、契約金は1億円、年俸は1,500万円（推定）と伝えられています。彼は大学の単位をオフシーズンに取得し、卒業認定を受けました。

巨人時代

2003年、彼はプロデビューを果たし、初登板から6勝を挙げるなど注目を浴びました。2004年にはイースタン・リーグでノーヒットノーランを達成し、続いて初完投も記録しました。チームのセットアッパーとしての役割を担いつつ、投球スタイルに適応し、成績も安定。特に2011年には20試合連続無失点という球団新記録を達成し、自身初の月間MVPに選ばれました。

彼は慢性的な故障に悩まされながらも、プロとしての地位を築き続け、特に中継ぎ投手として活躍しました。2011年にはクローザーとしての位置も確立し、年々その存在感を示しました。

DeNA時代

2015年、久保は横浜DeNAベイスターズに移籍します。移籍後には経験豊富な投手としてチームに貢献し、公式戦でも存在感を示すが、怪我の影響で出場機会が限られました。最終的に2016年10月に戦力外通告を受けました。

楽天時代

2017年11月、久保は東北楽天ゴールデンイーグルスと契約を結びました。最初は二軍での活動でしたが、試合を重ねるにつれて一軍にも出場。特に2019年にはNPB史上101人目の一軍公式戦通算500試合登板を達成する等、プレーヤーとしてのキャリアを続けることができました。2020年に現役引退を表明し、選手生活を終えました。年齢と共にパフォーマンスには変化がありましたが、彼の選手としてのキャリアは多くのファンに愛されていました。

引退後

引退後は楽天の二軍投手コーチとして、若手投手の育成に努めています。現在も背番号91を着用し、現役時代の経験を活かし、投手陣の指導を行っています。

選手としての特徴

久保は平均球速約141km/hの速球を持ち、特にスタミナに優れた投手でした。多彩な投球スタイルを活かし、年間を通じて安定した成績を残しました。スムーズな連投が可能でしたが、特にセットアッパーに固定された2010年以降は、より高いパフォーマンスを発揮するようになりました。

彼はNPBで数々の記録を打ち立て、このスポーツ界に名を残す存在となりました。

もう一度検索