久古健太郎

久古 健太郎：元プロ野球選手からコンサルタントへの道

久古 健太郎（きゅうこ けんたろう、1986年5月16日生まれ）は、東京都豊島区出身の元プロ野球選手で、ポジションは投手でした。彼は左投左打の選手で、特に中継ぎ投手としての役割を果たしました。彼のプロ野球人生およびその後のキャリアについて詳しく見ていきましょう。

プロ入り前の経歴

久古は豊島区巣鴨で育ち、幼少期から野球に親しんでいました。小学1年から野球を始め、中学時代には豊島シニアに所属して腕を磨きました。国士舘高校に進学後、彼は新垣勇人の後を受け継ぎ、2番手の先発投手として頭角を現します。高校時代のスポーツ人生を支えたのは、彼の家族の影響でもありました。両親は北海道からの移住者で、彼の野球に対する情熱を育んできたと言えます。

高校卒業後、久古は青山学院大学に進学し、野球部でプレーしました。大学では控え投手として活躍し、最終的にはエースとして13試合に登板。大学通算では3勝を挙げました。卒業後は日産自動車に入社予定でしたが、急きょチームが休部することになり、やむなく日本製紙石巻に移籍しました。そこで彼はエースとしての地位を確立し、都市対抗野球大会に出場するも次のステップへと進むことになります。

ヤクルト時代

2010年のドラフトで東京ヤクルトスワローズから5位指名を受け、プロ野球選手としてのキャリアをスタートさせました。2011年の開幕戦では一軍入りを果たし、4月24日に広島戦でプロ初登板と初勝利を挙げました。以降、彼は左のワンポイント投手として数々の試合に登板し、特に2014年にはNPB史上2人目、セ・リーグ初の打者0人で勝利投手になるという快挙を達成しました。

しかし、不整脈の影響を受け、2018年には一軍登板のないシーズンを迎えます。この年10月には球団から戦力外通告を受け、プロ生活にピリオドを打ちました。

引退後のキャリア

引退後、久古は新たな道を歩むことを決意します。コンサルティング業界に興味をもち、転職エージェントを利用するも営業職ばかりの推薦に対して、自分のやりたいことを見つけるために独自に活動を開始。企業のウェブサイトから30社にエントリーし、その結果6社から内定を得ました。最終的に、デロイトトーマツコンサルティングに入社し、プロジェクト管理やマーケティング領域で活躍しています。 さらに、2023年からは島根県立隠岐高等学校硬式野球部にてボランティアでコーチとして活動しています。

選手としての特徴

久古は平均球速138km/h、最高145km/hのストレートを投げ、スライダーやカットボール、チェンジアップなど多彩な球種を持つ投手でした。特に低めに投げ込むテンポの良い投球スタイルが彼の魅力であり、左打者に対して積極的な攻めが印象的でした。 彼は持病として不整脈を抱えるものの、選手時代の経験や知識を活かし、今後も多方面での活躍が期待されています。

まとめ

久古健太郎は、プロ野球選手としてのキャリアを経て、現在はコンサルタントとして新たな挑戦を続けています。彼の経験やスキルは、今後多くの人々に影響を与えることでしょう。

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