久本祐一

久本 祐一

久本祐一（ひさもと ゆういち）は、1979年3月14日に大阪府大東市で生まれた元プロ野球選手で、ポジションは投手でした。左投左打という特徴を持ち、特にプロ選手として活躍したのは中日ドラゴンズと広島東洋カープの2球団です。

経歴

プロ入り前

久本は柏原高校（現在は東大阪大学柏原高校）を卒業後、亜細亜大学に進学しました。大学時代は特に目立った成果を上げることは少なく、2試合に登板し、通算で防御率は5.40という成績でした。しかし、2001年の都市対抗野球大会では河合楽器が初優勝する際に若獅子賞を受賞し、そこでの活躍が彼の評価に繋がりました。この年の特例措置により、同僚の山井大介と共にドラフト4巡目で中日に指名され、プロ入りを果たしました。

中日時代

中日ドラゴンズに入団した2002年、久本は即戦力として期待を受けましたが、実際には5試合の登板にとどまりました。しかし、2003年には変化球が冴えわたり、防御率は3.22という優れた成績を残しました。2006年には27試合に登板し、防御率1点台を記録、その後の日本シリーズでの登板も経験しました。2008年には左腕の痛みに悩まされ、一軍登板がなかったものの、2010年には復帰を果たし、日本シリーズでも無失点に抑えるなどしたものの、2012年には戦力外通告を受けました。

広島時代

広島東洋カープへの入団は、2012年11月に発表されました。入団時には、監督の落合博満が「カープは強くなる」との言葉を信じていたことや、妻が広島出身であることが理由として挙げられました。2013年には、自身初の開幕戦で先発登板し、4回を無失点で抑える活躍を見せました。その後も43試合に登板し、移籍後初勝利も含む3勝を挙げました。しかし、2014年には肘の故障に悩まされ、入団契約解除を受けた後、再び育成契約で復帰し、リハビリを続けました。最終的には2016年に現役を引退しました。

現役引退後

引退後は、中日球団と契約し、打撃[[投手]]として再スタートを切りました。2020年には中日を退団し、2021年から広島に戻り、再び打撃[[投手]]としての役割を果たしています。

選手としての特徴・人物

久本の投球スタイルは、140km/h台のストレートと多彩な変化球、特にスライダーとカットボールが特徴です。自身のスキル向上のため、毎年静岡県で自主トレーニングを行っています。また、チーム内では明るい性格から兄貴分的な存在として慕われることが多く、「Aクラス請負人」とも称された彼は、現役時代には一度もBクラスに沈むことがありませんでした。

結論

久本祐一の野球人生は波乱万丈でありながら、ピッチャーとしての職人気質を持つ選手でした。彼の人生の業績やエピソードは、今後も多くの後輩選手にとってのロールモデルとなるでしょう。

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