久米島分屯基地

久米島分屯基地について

久米島分屯基地は、沖縄県島尻郡久米島町に所在する航空自衛隊那覇基地の分屯基地です。第54警戒隊が配置されており、南西諸島中部および東シナ海の防空警戒・監視を主な任務としています。基地は久米島北部の宇江城岳に位置し、標高約290mの高さから広範囲をカバーしています。

分屯基地司令は、第54警戒隊長が兼務しています。また、基地の一部はアメリカ空軍第18航空団も使用しており、日米の防衛協力の拠点としての側面も持っています。

所在部隊

久米島分屯基地には、南西航空方面隊隷下の部隊が駐屯しています。

南西航空警戒管制団
第54警戒隊

沿革

久米島分屯基地の歴史は、第二次世界大戦中に日本海軍が設置した通信施設や兵舎に遡ります。沖縄戦後、アメリカ軍に接収され、久米島航空通信施設として利用されました。その後、沖縄返還を経て航空自衛隊の基地となり、現在に至ります。

1972年（昭和47年）
5月15日：沖縄返還
10月11日：臨時沖縄航空警戒管制隊久米島分遺隊が新編
1973年（昭和48年）
5月15日：アメリカ軍第623航空警戒管制中隊第2分遣隊からレーダー機材が移管され、久米島分遺隊が第54警戒群に改編
10月16日：臨時沖縄航空警戒管制隊が南西航空警戒管制隊に改編され、その傘下となる
2003年（平成15年）3月27日：第54警戒群が第54警戒隊に改編
2008年（平成20年）10月17日：警戒管制レーダーがJ/FPS-4|J_FPS-4に更新

任務と役割

久米島分屯基地の主要な任務は、南西諸島における対空警戒および監視です。東シナ海方面からの航空機の接近を早期に探知し、日本の防空体制に重要な情報を提供しています。最新のレーダーシステム（J/FPS-4|J_FPS-4）を導入しており、高い警戒能力を維持しています。

周辺海域には米軍の訓練水域（久米島射爆撃場、ハテの浜など）も設定されており、日米共同での訓練も行われています。

その他の情報

久米島分屯基地は、日本の安全保障において重要な役割を担うとともに、地域社会との連携も大切にしています。基地の活動は、日本の防衛だけでなく、地域の活性化にも貢献しています。

関連項目

航空自衛隊の基地一覧
レーダーサイト
久米島

外部リンク

久米島分屯基地 (防衛省Webサイト)

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