南西航空警戒管制団

南西航空警戒管制団

南西航空警戒管制団（Southwestern Aircraft Control & Warning Wing）は、航空総隊隷下の南西航空方面隊に属する航空警戒管制団です。司令部は沖縄県那覇市の那覇基地に所在しています。

任務

南西防衛区域（トカラ列島から先島諸島地域）の領空と周辺空域をレーダーで常時監視しています。国籍不明機が領空侵犯の恐れがある場合は、第9航空団などに緊急連絡を行うとともに、スクランブル発進（緊急発進）した要撃機を誘導（地上要撃管制）する重要な役割を担っています。

歴史

1972年（昭和47年）
5月15日：沖縄返還
10月1日：与座岳分遣隊を編成・派遣
10月11日：「臨時沖縄航空警戒管制隊」を新編。久米島分遣隊も編成。アメリカ空軍第623航空警戒管制中隊と協力し、警戒任務の移管準備を開始。
12月31日：沖永良部島のレーダー機材がアメリカ軍第623航空警戒管制中隊第4分遣隊から移管され、第55警戒群が新編。
1973年（昭和48年）
2月15日：623AC&W Det1からレーダー機材が移管され、第53警戒群が新編。
3月30日：623AC&W Det3からレーダー機材が移管され、与座岳分遣隊が改編されて第56警戒群が新編。
5月15日：623AC&W Det2からレーダー機材が移管され、久米島分遣隊が改編され、第54警戒群が新編。
10月16日：南西航空混成団の編成に伴い、その隷下に編入され、「臨時沖縄航空警戒管制隊」から「南西航空警戒管制隊」に改編。
1978年（昭和53年）10月：奄美通信隊が隷下に異動。
1982年（昭和57年）10月1日：第4移動警戒隊が編成。
2003年（平成15年）3月27日：第54警戒群が第54警戒隊に改編。
2017年（平成29年）7月1日：南西航空混成団が航空方面隊に昇格したことに伴い、「南西航空警戒管制団」に改編。
2021年（令和3年）7月1日：第56警戒群が第56警戒隊に改編。
2022年（令和4年）4月1日：第53警戒隊に与那国分遣班が新編。

部隊編成

特記がない部隊は那覇基地内に所在しています。

南西航空警戒管制団司令部
南西防空管制群
防空管制隊
警戒通信隊
第53警戒隊（宮古島分屯基地）
与那国分遣班（与那国駐屯地）
第54警戒隊（久米島分屯基地）
第55警戒隊（沖永良部島分屯基地）
第56警戒隊（与座岳分屯基地）
第4移動警戒隊
奄美通信隊（奄美大島分屯基地）
整備隊
司令部
監理部
人事部
防衛部
装備部
安全班
衛生班

主要幹部

主要幹部については、現在の情報は確認できませんでした。

関連情報

関連項目
防空識別圏
自動警戒管制組織
GCI
北部航空警戒管制団
中部航空警戒管制団
西部航空警戒管制団
外部リンク
那覇基地
* 沖縄県庁資料2003年3月 自衛隊の施設別状況

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