久賀重雄

久賀重雄（くが しげお）は、日本の文部官僚であり、教育行政の分野で多岐にわたる貢献をした人物です。

広島県山県郡加計町（現在の安芸太田町）坪野に生まれ、一橋大学法学部を卒業後、文部省に入省しました。入省後は、長期在外研究員として西ドイツに留学し、海外の教育事情にも精通しました。帰国後は、滋賀県教育委員会事務局文化部文化振興課長兼滋賀県立美術館開設準備室長として、文化振興に携わりました。また、外務省在オーストラリア日本国大使館一等書記官として国際的な業務にも従事しました。

文部省では、高等教育局私学部私学行政課課長補佐、大臣官房企画官、文化庁長官官房総務課文化政策室長など、様々な役職を歴任しました。1992年には文部省大臣官房企画官に就任し、その後、国立学校財務センター研究部教授として教育研究にも携わりました。1995年には文部省高等教育局私学部学校法人調査課長として、私立学校の運営に関する調査や指導を行いました。

その後、1997年に豊橋技術科学大学事務局長、2000年に一橋大学事務局長、2002年に信州大学事務局長と、主要な大学で事務局長を歴任しました。これらの役職を通じて、大学運営の要となる事務部門を統括し、大学の発展に貢献しました。

2004年には、沼津工業高等専門学校校長に就任し、高等専門学校の教育にも力を注ぎました。2007年からは自治体国際化協会参与（常勤）として、国際交流や地域活性化にも貢献しました。

また、三菱UFJ信託銀行顧問など、民間企業でもその知識や経験を生かし活躍しました。これらの功績が評価され、2018年には瑞宝小綬章を受章しました。

久賀重雄は、文部官僚として、教育行政、文化政策、国際交流など、多岐にわたる分野で活躍し、日本の教育と文化の発展に大きく貢献した人物として知られています。

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