久野真平

久野 真平（くの しんぺい）

久野真平は、愛知県出身の元バレエダンサーで身体運動法に関する研究家です。彼は独自の身体運動法「ホールアップ法」を開発し、また「ホールアップ呼吸法」、「こんぶ体操」、「マタニティウォーキング」などを提唱しています。また、歩くことと身体に関する研究を行う研究所の代表も務めています。

経歴の概要

幼少期から音楽に合わせて踊ることが大好きだった久野は、8歳の時に名古屋にある児童劇団「ななし座」に入団し、子供ミュージカルに出演しました。10歳の時、劇団に来たバレエの先生の強い勧めでクラシックバレエを始め、彼の舞台や映画への出演を果たしました。その後、1986年に劇団四季研究所に入所し、本格的なダンスの道へと進みます。

1987年には、20世紀バレエ団のジョルジュ・ドンによる「ボレロ」に感銘を受けて英国にバレエ留学しました。ロンドンのウエストストリートバレエスクールにてガリー・シャーウッドやマリオン・レインに師事し、ピラティスはアラン・ハードマンから学びました。その後、ロンドン・シティバレエやベルギー王立ワロニーバレエでダンサーとして活動を続けました。

1992年に帰国した後は、振付家として映画やCMに携わりながら、映画や舞踊舞台に出演しました。彼の探求心から、「床と身体」の関係を深く探求し、日舞や民族舞踊、コンテンポラリーダンス、さらにはヨガを学びました。また、舞踊学を宮尾慈良から学び、禅については松竹寛山から指導を受けました。

重要な活動と開発

2001年には少林寺拳法のパリ世界大会にてオープニング演武の構成と演出を担当し、2002年には「Dance Art Company月と太陽」を主宰しました。2003年からはプロデュースの勉強を始め、舞台や美術展の制作に携わります。

2005年には自身の教室「久野メソッド」を東京青山で開校し、次第に産後のヨーガ教室や、身体運動法の「ホールアップ法」を開発するなど、活動の幅を広げました。2007年には日本マタニティヨーガ協会にて指導者養成ベーシックを取得し、2008年には「kuno メソッド・マタニティウォーキング」を開発・指導を開始しました。また、2009年には「こんぶ体操」を開発しました。

その後も、早稲田大学にて講義を担当したり、2011年には「歩くことと身体の研究所」を設立。代官山猿楽祭で「歩く展覧会」を開催し、さらなる活動を展開していきました。2012年には、子供向けのダンス制作「かかとトントントン♪」がNHK「あさイチ」で紹介され、さらに2013年には世田谷ものづくり学校に事務所を開設しました。

また、久野は今後の健康管理や運動に関する指導でも評価を得ており、日本体育協会公認のジュニアスポーツ指導員としても活動しています。彼の研究と活動は、身体運動を通じてさまざまな形で人々に影響を与え続けています。

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