乙女が紡ぐ恋のキャンバス

乙女が紡ぐ恋のキャンバス

『乙女が紡ぐ恋のキャンバス』は、ensembleより2012年3月30日に発売された18禁恋愛アドベンチャーゲームです。 ensemble「乙女シリーズ」の第2作であり、女装主人公ものであることが特徴です。「美術・芸術・絵画」をテーマにしており、2012年11月22日にはファンディスク『乙女が紡ぐ恋のキャンバス 〜二人のギャラリー〜』が発売されました。

ゲームシステム

本作は、テキストアドベンチャーゲームとして、マウス操作で読み進め、選択肢を選ぶことで物語が分岐していきます。一度クリアすると、タイトル画面の「エクストラ」からCG鑑賞、シーン回想、音楽鑑賞が可能になります。

ストーリー

物語は、美術館に警備をしていた鳳怜奈が、深山瑞希と名乗る少女と出会うことから始まります。瑞希の正体は、現代アーティストとして著名な瑞木杷虎の弟、瑞木信でした。信は事情により女装をして姉のモデルを務めていましたが、家を飛び出してしまいます。怜奈は信に鳳后藝術学園の生徒としての身分と、女子寮のメイドの仕事を与えます。物語は、芸術学園都市である鳳市を舞台に展開していきます。

本編ルート概要

鳳怜奈ルート

怜奈は杷虎のファンであり、瑞希にその思いを語ります。アートフェアで美術館に飾る絵が盗まれる事件が発生し、鳳画廊は窮地に陥ります。瑞希は杷虎に新作を描いて貰うと宣言しますが、アートフェア最終日のオークションで、幼なじみの烏丸紫月が新作は贋作だと暴露します。混乱の中、杷虎が現れ、自分の作品は全て弟が描いたものだと告白します。瑞希が再び筆をとったのは、怜奈への恋心からでした。

獅子堂千晴ルート

怜奈の警護役である千晴は、瑞希をメイドにすることに反対していました。しかし、瑞希は千晴の優しさに気付き、恋心を抱きます。瑞希は性別を打ち明けて告白し、恋人同士になります。アートフェア当日、千晴は爆弾が仕掛けられた美術館に閉じ込められますが、瑞希が助けに現れます。2人は学園上空をヘリコプターで飛び、「君が好き」と描かれた地上絵を目撃します。

アナスタシアルート

アナスタシアは美術館の館長でありながら、怪盗という裏の顔を持っていました。瑞希はアナスタシアに協力させられ、美術品の窃盗を手伝います。アナスタシアが盗んでいた絵画は全て贋作であり、マフィアである父親が売りさばいたと思しき贋作を回収していました。瑞希はアナスタシアの父親に、杷虎の作品を盗むように要求されますが、アナスタシアをモデルに絵を描き、父親に認められます。

烏丸紫月ルート

紫月は信の幼なじみであり、十数年間探し続けていました。再会した信は、女装して瑞希と名乗っていました。紫月の母親と怜奈の父親に再婚話が持ち上がり、紫月と怜奈は一時的に共闘します。信が絵を描かなかった理由は、自分の秘密が露見するのを恐れていたからでした。信は紫月の気持ちに応え、物語は幕を閉じます。

乾幸ルート

乾幸は児童養護施設に仕送りをしていました。施設の借地契約が切れ、立ち退きを迫られるという問題が発生し、瑞希は鳳后賞の副賞を狙うことを提案します。授賞式当日、幸は街に落書きのゲリラアートを描き出し、施設の存続を訴えます。「I'm here」は大賞を受賞し、施設は鳳の保護下に入ります。幸は瑞希に恋をし、数年後には小さな命が宿っていました。

スタッフ

• - 原画・キャラクターデザイン: きみしま青
• - プロット・シナリオ: 一鷹
• - 音楽: 有限会社バンブー（ミリオンバンブー）

主題歌

• - オープニングテーマ: 「Color World」

- 作詞: Kimotto / 作曲・編曲: 浅草徹 / 歌: 片霧烈火

• - エンディングテーマ: 「ふたつでひとつ」

- 作詞: 秋元凛 / 作曲・編曲: ロドリゲスのぶ / 歌: 結月そら

関連商品

• - 鳳后藝術学園制服（コスプレ衣装）
• - 深山瑞希抱き枕カバー
• - A1タペストリー

また、本作主人公の深山瑞希は、以下の作品にも登場しています。

• - 桜舞う乙女のロンド
• - 乙女が奏でる恋のアリア
• - 乙女が彩る恋のエッセンス
• - シャイニー・シスターズ 〜女装主人公アイドルプロジェクト〜

まとめ

『乙女が紡ぐ恋のキャンバス』は、女装主人公と個性豊かなヒロイン達との恋愛を描いた、美術をテーマにしたアドベンチャーゲームです。魅力的なキャラクター、美しいグラフィック、心に残るストーリーが、多くのファンを魅了しています。

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