九十九里有料道路

九十九里有料道路：太平洋を望むシーサイドライン

九十九里有料道路は、千葉県道路公社が管理する、千葉県長生郡一宮町から山武郡九十九里町に至る全長17.2kmの有料道路です。九十九里浜の観光客誘致と地域開発を目的に建設され、太平洋の海岸線に沿って走る爽快なシーサイドラインとして親しまれています。特にサーフィンの聖地として有名で、「波乗り道路」という別名でも知られています。

概要

この道路は、九十九里浜の美しい海岸線に沿って、ほぼ直線で平坦な道が続きます。途中に6つのインターチェンジと2つのパーキングエリアがあり、各インターチェンジからは海水浴場へアクセスできるため、夏期には多くの観光客で賑わいます。かつては深夜帯の通行が制限されていましたが、現在は終日通行可能となっています。ただし、深夜帯は料金所が無人となるため無料で通行できます。

特徴

シーサイドライン: 太平洋を間近に感じながらドライブを楽しめます。
サーフィンのメッカ: 九十九里浜はサーフィンのメッカとして知られ、多くのサーファーが訪れます。
初日の出スポット: 元旦には、初日の出を拝む絶好のスポットとしても人気があります。
平坦な直線道路: ほとんどカーブがなく、アップダウンもないため、快適なドライブが楽しめます。

路線データ

起点: 千葉県長生郡一宮町新地甲
終点: 千葉県山武郡九十九里町片貝
全長: 17.2 km
車線数: 2車線
車線幅員: 3.25 m
設計速度: 70 km/h
事業費: 約40億円

歴史

1970年3月6日: 着工
1972年6月17日: 供用開始
2000年7月4日: 長生IC供用開始
2015年7月1日: 夏季限定で無料開放を実施（9月30日まで）
2016年4月1日: 津波対策工事のため、長期の全線通行止め
2017年7月28日: 片貝IC - 真亀IC/JCT間の通行止め解除（全線通行止め解除までの期間、全車種終日無料）
2017年12月24日: 真亀IC/JCT - 一宮町新地間の通行止め解除により、全線通行止め解除

通行料金

二輪自動車: 220円
普通車（小型自動車・軽自動車を含む）: 420円
バス型自動車（マイクロバス・路線バス）: 1100円
大型車（定員30名以上のバスを含む）: 1760円
料金徴収時間 午前6時～午後10時まで（7・8月は午前5時～午後11時）

インターチェンジなど

片貝IC（九十九里町片貝）： 九十九里有料道路の北端。片貝海水浴場に接続。
不動堂IC（九十九里町不動堂）： 千葉県立九十九里自然公園に接続。
豊海料金所（九十九里町真亀）： 片貝IC - 真亀IC間の通行料金を徴収。
真亀IC/JCT（九十九里町真亀）： 東金九十九里有料道路と接続。
真亀PA（大網白里市北今泉）： 一宮方面専用。北今泉海水浴場が近い。現在、立ち入り禁止。
白里IC（大網白里市南今泉）： 夏季限定営業。白里海岸に接続。
白子料金所： 白子IC - 真亀IC間の通行料金を徴収。
白子PA：一宮方面専用。九十九里自然公園が近い。駐車場のみでトイレと自販機は無し
白子IC（白子町古所）： 白子海岸、九十九里自然公園、剃金海水浴場、五井海水浴場に接続。
長生IC（長生村一松）： 片貝方面の出入口。一松海岸、城之内海水浴場に接続。料金所は廃止。
一宮PA（長生村一松）： 一宮川の河口に位置するパーキングエリア。
（廃止）一宮料金所： かさ上げ工事後に廃止。
新地交差点： 九十九里有料道路の最南端。千葉県道30号飯岡一宮線に接続。

注意事項

ETCは利用できません。
自転車は通行できません。
真亀PA、白子PAは駐車場のみで、トイレと自動販売機はありません。
白里ICの入口は夏季限定営業です。

まとめ

九十九里有料道路は、太平洋の絶景を楽しみながらドライブできる魅力的な道路です。サーフィンや海水浴、初日の出など、様々な目的で訪れることができます。周辺には多くの観光スポットもあるため、ドライブコースとしておすすめです。ただし、料金所やインターチェンジの利用時間、通行規制などには注意が必要です。

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