九州・パラオ海嶺

九州・パラオ海嶺とは

九州・パラオ海嶺は、太平洋のパラオ近海から沖ノ鳥島を経由し、日本の九州沖まで、約3000kmにわたって連なる海嶺です。この海嶺は、パラオが排他的経済水域（EEZ）を主張する根拠の一つとなっています。

北端は宮崎県沖に位置し、フィリピン海プレートとともにユーラシアプレートの下に沈み込んでいます。この場所は、南海トラフと琉球海溝の境界とされています。

海嶺の形成

九州・パラオ海嶺は、かつて伊豆・小笠原・マリアナ島弧と一体でした。約3000万～1500万年前の地殻変動により、背弧海盆である四国海盆とパレスベラ海盆が形成されたことで、この海嶺は分断されました。

大陸棚延長の動き

2022年5月、日本政府は最新の機器を用いて、九州・パラオ海嶺周辺を広範囲かつ高密度に調査しました。その結果、沖ノ鳥島の南方に位置する海嶺南部まで大陸棚を延長するよう、大陸棚限界委員会に申請しました。この申請に対して、中国は地形的なつながりを否定する複数の科学論文を発表し、妨害を試みたと報じられています。

関連項目

沖ノ鳥島

参考文献

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