九州大学総合研究博物館

九州大学総合研究博物館

九州大学総合研究博物館（きゅうしゅうだいがくそうごうけんきゅうはくぶつかん）は、国立大学法人九州大学によって設置・運営されている学内共同教育研究施設として位置づけられる博物館です。大学が蓄積してきた貴重な学術標本を管理・公開することで、教育・研究の推進と社会貢献を目指しています。

設立と目的

本博物館は、2000年4月に九州大学の箱崎キャンパスにおいて開設されました。その主な使命は、大学が保有する様々な分野の学術標本を体系的に収蔵し、適切な状態で保存することにあります。これにより、過去から現在に至る学術研究の成果や基盤となる資料を後世に継承する役割を担っています。また、これらの標本を研究・分析の対象とすることで、新たな知見の探求を支援しています。

主な活動内容

九州大学総合研究博物館では、多岐にわたる活動を展開しています。

1. 学術標本の収集と保存: 地質、生物、歴史、考古学など、大学における教育・研究活動を通じて収集された多様な学術標本類を収蔵し、長期的な保存のための適切な環境管理を行っています。これらの標本は、学術研究の根幹をなす貴重な資料です。
2. 研究・分析: 収蔵された標本を活用した学術的な調査・分析を実施または支援しており、これにより学術研究の発展に寄与しています。
3. 展示・公開: 収蔵標本の一部を一般に公開する企画展示や常設展示を行っています。これは、研究成果や標本の学術的価値を広く社会と共有し、来館者に科学や歴史に対する興味関心を深めてもらうための重要な活動です。
4. 研究教育支援: 大学内外の研究者や学生に対し、標本の利用機会の提供や関連情報の提供など、教育・研究活動を支援する様々な取り組みを行っています。学内の教育プログラムや研究プロジェクトとも連携し、人材育成にも貢献しています。

これらの活動を通じて、本博物館は単なる収蔵施設に留まらず、研究活動の拠点であり、また学術成果を社会に還元する窓口としての機能も果たしています。

所在地

本博物館は、九州大学の箱崎キャンパス内にあります。2018年秋以降、九州大学の組織の多くが伊都キャンパスへ段階的に移転しましたが、総合研究博物館は引き続き箱崎キャンパスの既存施設を利用して活動を継続しています。

来館案内

入館料: 無料でご入館いただけます。
開館時間: 午前10時から午後4時30分までです。
開館日: 月曜日から金曜日までの平日のみ開館しています。
休館日: 土曜日、日曜日、祝日は休館です。その他、お盆や年末年始の大学一斉休暇期間、施設の点検等により臨時に休館となる場合がありますので、事前に公式サイト等でご確認ください。
* 交通アクセス: 福岡市地下鉄箱崎線「箱崎九大前駅」またはJR九州「箱崎駅」から、それぞれ徒歩圏内に位置しています。

来館の際には、最新の開館情報や展示内容を事前にご確認いただくことを推奨します。学術の営みに触れる貴重な機会を提供しており、多くの人々の来館を歓迎しています。

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