箱崎駅

箱崎駅

箱崎駅（はこざきえき）は、福岡県福岡市東区筥松二丁目にある、九州旅客鉄道（JR九州）鹿児島本線の駅です。駅番号はJA02。

駅の概要

箱崎駅は、通常は普通列車のみが停車する駅ですが、毎年9月中旬に開催される放生会（ほうじょうや）の期間中には、夕方から夜間にかけて快速列車も臨時停車します。これは、放生会への参拝客の利便性を考慮した措置です。

歴史

箱崎駅は、1890年（明治23年）に九州鉄道（初代）によって開設されました。その後、国有化や国鉄分割民営化を経て、現在のJR九州が管理しています。

2002年（平成14年）には、下り線が高架化された際に、駅が約440m香椎駅寄りに移転しました。この移転により、博多駅からの営業キロが3.2kmとなったため、当駅と博多駅の間では初乗り運賃が適用されなくなりました。また、2004年（平成16年）には、上り線も高架化され、高架化事業が完了しました。

年表

1890年（明治23年）9月28日：九州鉄道（初代）が開設。
1907年（明治40年）7月1日：九州鉄道（初代）が国有化され帝国鉄道庁が所管。
1952年（昭和27年）10月1日：貨物の取り扱いを廃止。
1985年（昭和60年）3月14日：荷物扱い廃止。
1987年（昭和62年）4月1日：国鉄分割民営化により九州旅客鉄道が継承。
1995年（平成7年）8月9日：高架化事業に着手。
2000年（平成12年）1月22日：自動改札機を設置し、供用開始。
2002年（平成14年）12月1日：下り線が高架化され箱崎駅が約440m香椎側に移転（上り線は仮ホーム）。
2004年（平成16年）3月13日：上り線が高架化され高架事業完成。
2008年（平成20年）3月15日：ダイヤ改正により当駅終着の普通列車が2本新設される。
2009年（平成21年）3月1日：ICカード「SUGOCA」の利用を開始。

駅名の由来

駅名は、開業当時の地名（糟屋郡箱崎町）に由来しています。「崎」は「岬」を意味し、かつて多々良川の河口で栄えた港町であったことを示しています。また、「箱崎」という地名は、応神天皇の胞衣を納めた筥を埋めたことに由来するという説もあります。詳しくは「箱崎」や「筥崎宮」を参照してください。

駅構造

箱崎駅は、単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線の合計2面3線のホームを持つ高架駅です。ホームは12両編成に対応しています。1番のりばは主に千早・折尾・小倉方面、3番のりばは主に博多・南福岡・鳥栖方面の列車が使用し、2番のりばは特急列車や回送列車の待避に使用されます。

駅は直営駅で、みどりの窓口が設置されています。自動券売機や自動改札機も備えられており、ICカードSUGOCAが利用可能です。また、JRの特定都区市内制度における「福岡市内」の駅となっています。

のりば

1番のりば：千早・折尾・小倉方面
2番のりば：待避線、博多駅発着の特急列車の折り返し
3番のりば：博多・南福岡・鳥栖方面

2番のりばは、待避以外に、博多駅発着の特急列車の折り返しにも利用されます。これは、吉塚駅の引上げ線が3本しかなく、繁忙期を中心に満線になることが多いためです。

利用状況

2020年度の1日平均乗車人員は4,927人です。

駅周辺

駅周辺は、九州大学を中心に発展した古くからの市街地です。大規模な商業施設は存在しませんが、近年は区画整理が進んでいます。

移転前は筥崎宮の裏手にありましたが、移転によって距離が離れました。逆に、九州大学箱崎キャンパスへは近くなっています。

バス路線

箱崎駅西口バス停

西鉄バス：74・77・78・79番系統
多の津・多々良・流通センター・大川・上脇田・青洲会病院・土井団地・土井営業所・みどりが丘団地・トリアス久山方面
東区役所・県庁・明治通り・天神・大濠公園方面
JR九州バス（直方線）
蒲田団地・久山・山の神・福丸・宮田・直方駅方面
九大病院・呉服町・博多駅方面

箱崎駅東口バス停

西鉄バス：71番系統
月見町方面
巴町・県庁・明治通り・天神・大濠公園方面

隣の駅

九州旅客鉄道（JR九州）

鹿児島本線
■快速・■区間快速：通過
■普通：千早駅 (JA03) - 箱崎駅 (JA02) - 吉塚駅 (JA01)

脚注

箱崎駅（駅情報） - 九州旅客鉄道

関連項目

* 日本の[[鉄道駅]]一覧

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