九州街道ものがたり

九州街道ものがたり

『九州街道ものがたり』は、九州のテレビ朝日系列局が制作した紀行番組で、1990年から2009年まで放送されました。この番組は、視聴者に九州各地の歴史や文化を分かりやすく伝えることを目的としていました。特に、司馬遼太郎の著作を取り上げ、九州のさまざまな街やその背景となる人々の物語をナレーションと朗読を通じて紹介しました。

放送の概要

この番組は、九州朝日放送（KBCテレビ）が製作し、九州地方を中心に展開されました。テレビ朝日系列の5局（九州朝日放送、長崎文化放送、熊本朝日放送、大分朝日放送、鹿児島放送）で放送され、特に九州電力が一社提供としてスポンサーを務めていました。最初の放送は1990年4月1日に始まり、最初の4年半は毎週日曜の13:45から14:00に放送されていましたが、1994年10月以降は12:00から12:15に移動しました。

2009年12月27日をもって、番組は最終回を迎えましたが、その間に多くの視聴者に愛され、放送回数は2000年2月20日に500回を突破し、最終回までに1000回に達するという大きな成果を上げました。

内容の特色

『九州街道ものがたり』の魅力は、単なる観光番組ではなく、深い歴史的な考察にあったといえるでしょう。番組では、各地域の特色あるストーリーが語られ、視聴者は九州の知られざる側面を知ることができました。ナレーションはKBCのアナウンサーである奥田智子が担当し、朗読は同じくKBCの逸見明正が行いました。このコンビネーションによって、多くの視聴者に印象深く残る内容となりました。

特に、2006年11月からはハイビジョン放送が開始され、地上デジタル放送に対応したことにより、映像の美しさも大きく向上しました。アナログ放送ではレターボックス形式での放送が行われたため、視聴者はより見やすい形で豊かな映像を楽しむことができました。

最終回とその後

最終回では、鹿児島県出身の俳優・榎木孝明がリポーターとして出演し、特別なエピソードを締めくくりました。本番組は、九州の人々に詩的な情熱をもって大切にされ、中には感動的なエピソードや思い出深い瞬間が多く盛り込まれていました。

放送が終了した後も、視聴者の間での余韻は残り、番組が九州の自然や歴史を語る手段としての役割を果たしたことを感じさせます。20210年1月からは、この番組の後継にあたる『未来への羅針盤』が始まり、多くの視聴者がその魅力を引き継いでいます。これからも、九州の歴史や文化を感じるコンテンツは続いていくことでしょう。

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