九星気学

九星気学とは

九星気学は、生年月日を基にした九星と干支、五行を組み合わせた占術です。主に方位の吉凶を判断するために用いられます。この占術は、九星術を基に明治時代に園田真次郎が気学としてまとめ上げたものと、それ以前から存在していた九星術を合わせて九星気学と総称されています。

九星気学の基本

九星気学では、個人の生年月日によって定まる九星と十二支、そして、方位の吉凶を知りたい日の九星と十二支を基に占います。

九星: 一白水星、二黒土星、三碧木星、四緑木星、五黄土星、六白金星、七赤金星、八白土星、九紫火星の9種類があります。
十二支: 子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥の12種類があります。

これらの組み合わせによって、年、月、日、時のそれぞれに九星と十二支が割り当てられます。特に、年と月の九星は個人の運勢に大きく影響すると考えられています。

本命星: 生まれた年によって定まる九星。
月命星: 生まれた月によって定まる九星。

九星の循環

九星は一定の法則に従って各方位を巡回します。年については180年を一つの周期とし、60年ごとに上元、中元、下元に分けられます。この周期の中で、九星は陰遁という方法で順番に巡ります。

月の九星は、3年を一つの周期として循環します。年のように180年の周期はなく、3年ごとに同じサイクルの九星が巡ってきます。

方位の吉凶

九星気学では、方位の吉凶を判断するために、対象となる日の定位盤（年盤、月盤、日盤）を各方位に対応させます。本命星との相性から吉凶を判断しますが、特に注意すべきなのが六大凶方とされる凶方位です。

六大凶方

暗剣殺: その年の五黄土星のある方位の反対側の方位。
五黄殺: その年の五黄土星のある方位。
本命殺: その年にその人の本命星のある方位。
本命的殺: その年にその人の本命星のある方位の反対側の方位。
歳破: その年の十二支の反対側の方位。
月破: その月の十二支の反対側の方位。

これらの凶方位に加えて、小児殺を含めた七大凶方も存在します。暗剣殺、五黄殺、歳破、月破は全ての人にとって凶方位となります。

各九星が象徴するもの

各九星は、それぞれ対応する五行、後天八卦、十二支を持ち、様々な象徴的な意味を持っています。

一白水星: （坎）、子
二黒土星: （坤）、未申
三碧木星: （震）、卯
四緑木星: （巽）、辰巳
五黄土星: （無し）、中央
六白金星: （乾）、戌亥
七赤金星: （兌）、酉
八白土星: （艮）、丑寅
* 九紫火星: （離）、午

これらの九星と十二支は、季節、方位、時刻とも関連付けられています。例えば、四緑木星に対応する辰巳は、季節でいえば4月から5月、方位でいえば南東、時刻でいえば午前7時から11時を指します。

九星気学の活用

九星気学は、個人の運勢を知るだけでなく、引っ越しや旅行などの際に方位の吉凶を判断し、より良い選択をするための指針として活用できます。ただし、方位はあくまで運勢の一つの要素であり、全てを決定づけるものではありません。日々の生活をより良くするための参考として捉え、上手に活用することが大切です。

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