九頭竜大社

九頭竜大社について

京都市左京区八瀬に位置する九頭竜大社は、九頭竜弁財天大神を御祭神とする神社です。慈悲の女神として人生を幸福に導くとされ、除災招福、八方塞がり除け、厄除け、開運、商売繁盛、病気平癒など、幅広いご利益があるとされています。特に、本殿を9回まわる「お千度」は、この神社を訪れる参拝者にとって欠かせない参拝方法となっています。

歴史

九頭竜大社の歴史は、昭和29年11月24日に始まります。開祖である大西正治朗氏の夢枕に九頭竜弁財天大神が現れ、「汝の身を社にする。無限に人を救う。奇蹟を以て即座に守護を与える。神は人を救って神界に上る。」との御神託を授かったことが、この神社の発祥とされています。

この御神託を受け、大西正治朗氏は京都八瀬の地に九頭竜大社を創建しました。創建間もない頃から、参拝者が自然と本殿を9回まわる「お千度」を始めたと伝えられています。この「9」という数字には、祭神の名に由来するという説や、一桁で最大の数字であることから、大きな加護が得られると考えられたという説があります。

大西正治朗氏は、非常に霊感の強い人物であり、生前は「おつなぎ」と呼ばれる対談を通して、多くの信者の悩みと向き合いました。その人柄に感銘を受けた熱心な信者が、九頭竜大社を支えたとされています。

昭和63年に大西正治朗氏が亡くなった後は、長男の大西正美氏が二代目として就任し、平成5年には現在の本殿が竣工するなど、安定した神社運営が続けられています。

九頭竜弁財天おみくじ

九頭竜大社のおみくじは、一般的な大吉や小吉といった形式ではなく、その時の願いや心の持ち方に対して、九頭竜弁財天大神の言葉が記された独特なものです。このおみくじに書かれた言葉は、創建間もない頃に開祖の大西正治朗氏に示されたものとされており、全部で12種類あります。

祈祷・お祓い

九頭竜大社では、年間を通じてお祓い、通常祈祷、出張祭典の3種類の祈祷・お祓いを受け付けています。また、毎年10月1日から10月31日までの期間限定で、特別祈祷も行っています。この特別祈祷は、11月に九頭竜大社が創建されたことにちなみ、11月3日から11月24日まで毎日祈願が行われます。

祭典

九頭竜大社では、毎月24日を発祥の日として祭典が行われています。その他にも、節分祭や、9月9日の健康長寿祈願祭などの祭典があります。

エピソード

1978年、ニデック（日本電産）の創業者である永守重信氏が倒産危機に陥った際、九頭竜大社の神主に鑑定を受けたところ、「運命は来年の節分に変わる」と助言を受けました。翌年の節分に、IBMからの大量注文が入り、倒産の危機を乗り越え、急成長を遂げたというエピソードがあります。現在は、鑑定は行われていません。

現地情報

所在地
京都府京都市左京区八瀬近衛町681

交通アクセス

公共交通機関
叡山電車：「八瀬比叡山口」駅から徒歩約20分
京都バス：「九頭竜弁天前」バス停（17・18・19系統）下車すぐ
車
駐車場：あり

外部リンク

九頭竜大社（公式サイト）
* 心の器づくり（九頭竜大社公式ブログ）

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