亀山鉄道部

亀山鉄道部について

亀山鉄道部（かめやまてつどうぶ）は、かつて三重県の亀山市御幸町に位置していた、西日本旅客鉄道（JR西日本）の鉄道部です。2023年現在、この地域は吹田総合車両所京都支所亀山派出所およびかめやま運転区として新たに運営されています。本記事では、亀山鉄道部の歴史や概要、配置車両に関する詳細を紹介します。

概要

亀山鉄道部は1990年6月1日に設立され、当初よりローカル線の活性化と効率的な運営を目的とした鉄道部制度の一環として運営されてきました。具体的には、関西本線の閑散区間である亀山駅（構内の一部を除く）から加茂駅（構内を除く）間を担当していました。その施設は亀山駅構内に所在し、近畿統括本部の管轄下にありました。敷地面積は約26,000平方メートルに及んでいました。

車両の略号と規模

亀山の略号は、所属組織を示す略号と亀山の電報略号「カメ」の組み合わせで構成されており、国鉄時代は「天カメ」として知られていました。亀山鉄道部の発足後は「近カメ」に改められ、その後も組織改変に伴って「本カメ」、さらに2010年には再び「近カメ」に戻りました。

配置車両

2021年4月1日の時点では、配置されていた車両はキハ120形気動車のみでした。具体的には、0番台が8両、300番台が6両の合計14両が配置されていました。これらの車両は関西本線、特に亀山駅から加茂駅間で運行されていました。ただし、2001年3月のダイヤ改正までは、奈良駅への定期運用も存在していました。車両整備基地は亀山駅構内に設置されており、定期的な検査や整備が行われていました。

歴史的背景

亀山鉄道部の起源は、1896年に設立された関西鉄道亀山機関庫にさかのぼります。国鉄時代には、蒸気機関車が多く配置され、最盛期には客貨車区や保線区なども併設され、亀山駅に勤務する職員は1000人あまりにのぼりました。また、加太越の急こう配への対応から亀山機関庫が開設されたことも歴史の一部です。

年表

• - 1896年（明治29年）: 関西鉄道亀山機関庫が開設。
• - 1907年（明治40年）: 国有化により官設鉄道亀山機関庫となる。
• - 1936年（昭和11年）: 亀山機関区に改称。
• - 1982年（昭和57年）: 関西本線の電化に伴い、電車留置線が設置。
• - 1987年: 国鉄分割民営化に伴い、亀山機関区が亀山運転区に改称。
• - 1990年（平成2年）: 鉄道部制度に基づき、亀山鉄道部が発足。
• - 2021年（令和3年）: 古い組織の廃止が行われ、運転区がかめやま運転区に改組。

結論

亀山鉄道部は、長い歴史を持つ鉄道機関であり、現在の鉄道運営に至るまで、多くの変遷を経てきました。その名残は今も地域の交通網に息づいており、地域の発展に寄与してきた歴史的な存在と言えるでしょう。

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