亀戸町

亀戸町の歴史

亀戸町は、1889年（明治22年）の町村制施行に伴い、南葛飾郡の周辺8村の一部と本所区の一部が合併して誕生した亀戸村を起源とします。この合併により、亀戸村は以下の地域を包括しました。

亀戸村の一部（東京市本所区、東京市深川区、吾嬬村、大島村）
柳島村の一部（東京市本所区）
深川出村飛地（大島村）
北本所出村飛地（東京市本所区、大島村）
南本所出村飛地（東京市本所区、大島村、砂村）
小梅村飛地（東京市本所区、大島村）
中ノ郷村飛地（大島村）
押上村飛地（本所区）
本所区：亀戸町、本所瓦町、本所五ノ橋町、本所松代町四丁目

1900年（明治33年）7月19日には、亀戸村が町制を施行し、亀戸町となりました。その後、1925年（大正14年）11月10日には、12の大字名が整理統合され、大字一丁目から九丁目となりました。この際、小字は廃止されています。

1932年（昭和7年）10月1日、南葛飾郡全域が東京市に編入されるとともに、亀戸町は城東区の一部となりました。この時、亀戸町の大字一丁目から九丁目は、そのまま城東区亀戸町一丁目から九丁目の九つの町となりました。

1947年（昭和22年）3月15日、城東区は深川区と合併して江東区となり、亀戸町は江東区の一部となりました。

町政

亀戸町の町長は鶴岡和文が務めていました。

人口

亀戸町の人口は以下の通り推移しました。

1920年：38,548人
1925年：57,321人
1930年：65,174人

交通

亀戸町には、以下の鉄道と路面電車が通っていました。

鉄道

鉄道省（後の国鉄、現在のJR東日本）
総武本線：亀戸駅
東武鉄道
亀戸線：亀戸駅 - 亀戸水神駅（現在とは位置が異なる） - 北十間駅（廃駅）

東京市電（後の東京都電車）

小松川線
砂町線

これらの交通網は、亀戸町の発展に大きく貢献しました。

現在の地名

現在の東京都江東区には、「亀戸」という地名が残っており、かつての亀戸町の範囲と重なります。亀戸は、現在も地域名として広く使われています。

まとめ

亀戸町は、明治時代から昭和時代にかけて存在した町であり、その歴史の中で合併、町制施行、東京市への編入、そして区の合併を経て、現在の江東区の一部となりました。鉄道や路面電車の開通によって発展し、多くの人々が暮らす町として賑わいました。

参考文献

『衆議院要覽 昭和3年 乙』衆議院事務局、1928年。

関連項目

東京都の廃止市町村一覧

もう一度検索