事件狩り

事件狩り

『事件狩り』は、1974年4月3日から9月18日まで、毎週水曜日の午後8時から8時54分にかけて、TBS系列で放送されたテレビドラマです。全14話が制作され、大映テレビとTBSによって制作されました。このドラマは、法廷を舞台にした緊張感溢れるストーリーが展開され、視聴者を惹きつけていました。

ストーリーの概要

このドラマの中心には、主人公の大山竜介（演じるは石立鉄男）がいます。彼は事件発生において、被告人の弁護士として登場します。物語は毎回異なる刑事事件が取り上げられ、その被告人を担当することで進んでいきます。

竜介は独特のキャラクターで、孤児院で育ったことも影響し、ニヒルで荒っぽい性格が特徴です。法廷内では、被告人を弁護する一方で、真犯人を追い詰めるための巧妙な罠を仕掛けます。その手法は時に過激で、恫喝や暴力が伴うこともあり、弁護士というよりはむしろ自ら正義を貫こうとする姿勢が見え隠れします。

彼の行動や言動は、しばしば常識から外れるもので、部下に対しても厳しい態度を見せますが、基本的には心優しい人物で、自らの過去と似た境遇にある人々を救おうとする情熱があります。このような彼の二面性が、ドラマの深みを与えています。

主なキャスト

ドラマには、多彩なキャストが揃いました。大山竜介を演じる石立鉄男をはじめ、坂井秀夫役の石橋正次、谷口六郎役の鈴木ヒロミツ、時田武夫役の中条静夫（経理担当）、ニッキー役の森田日記（事務・調査員）など、魅力的なキャラクターが登場します。

また、検察側のキャストとしては西条文彦役の川津祐介、黒木刑事役の橋本功、裁判長役の久米明など、個性豊かな俳優陣がそろっています。ナレーションは浦野光が担当し、ドラマ進行に重要な役割を果たしています。

スタッフ

『事件狩り』の制作にあたっては多くのスタッフが関わりました。音楽は青山八郎が手掛け、ドラマの雰囲気を盛り上げる重要な役割を果たしました。また、プロデューサーには野添和子、春日千春、千原博司、原弘男が名を連ねており、彼らの手によって物語が形作られました。

音楽と主題歌

このドラマの主題歌は「夜霧」で、作詞は丹古晴己、作曲は五堂新太郎、編曲は斎藤恒夫、歌は石橋正次が担当しています。この曲はクラウンレコードから発売されたもので、ドラマの雰囲気を一層引き立てるものとなっています。

放送当時、事件の背後に隠された人間ドラマや法廷の心理戦が視聴者の心を惹きつけ、今でも多くの人々に記憶されている名作となっています。

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