二之宮町

二之宮町

概要

群馬県前橋市に位置する地名に、二之宮町（にのみやまち）があります。郵便番号は379-2117です。前橋市の南東部に広がるこの地域は、2013年時点のデータによれば、面積が3.77平方キロメートルでした。

地理

二之宮町は、前橋市の南東部に位置し、雄大な赤城山の南麓の末端にあたる地域です。地形的には、北部地域は赤城山からの緩やかな傾斜地となっており、南西部はかつて流路を変えた利根川によって形成された沖積平野が広がっています。地域内には複数の河川が流れており、その中でも主要なものとして荒砥川があります。荒砥川は、町の南部において宮川および神沢川と合流し、水の流れを豊かにしています。

歴史

この地域に「二之宮」という地名が存在したことは、戦国時代頃には既に確認されていると伝えられています。江戸時代に入ると、二之宮村は様々な領主の支配下に置かれることになります。初期には大胡城主であった牧野氏の領地でしたが、元和2年（1616年）には前橋藩の領地となりました。その後も、明和5年（1768年）には幕府領の代官である前沢藤十郎の支配地となり、天明5年（1785年）には再び前橋藩領に戻るなど、支配者は度々変わりました。さらに天保14年（1843年）からは、前橋藩領に加え、土岐氏の領地や幕府代官である林部善太左衛門の支配地が混在する、いわゆる相給（あいぎゅう）の状態となりました。

近代に入り、日本の地方行政制度が大きく変わる中で、二之宮の地域も再編されていきます。1889年（明治22年）4月1日に町村制が施行された際、二之宮村は周辺にあった荒子村、今井村、富田村、荒口村、泉沢村、下大屋村、飯土井村、新井村、西大室村、東大室村と合併し、南勢多郡荒砥村の一部となりました。その後、1896年（明治29年）4月1日には南勢多郡と東群馬郡が統合されて勢多郡が成立し、荒砥村は勢多郡所属となりました。1957年（昭和32年）2月20日には、荒砥村が木瀬村と合併し、新たに城南村が誕生しました。この時点では「二之宮村」という名称はなくなりましたが、地域としては城南村の一部として存続しました。そして1967年（昭和42年）5月1日、城南村全体が前橋市に編入されたことにより、かつての二之宮村域は前橋市の一部となり、「前橋市二之宮町」として現在の形となりました。

人口と世帯

2017年（平成29年）8月31日現在のデータによれば、二之宮町には一定の世帯が居住しており、人口が確認されています。具体的な数値は変動するためここでは割愛しますが、地域社会が営まれています。

小・中学校の学区

前橋市内の市立小・中学校に通学する場合、二之宮町には定められた学区が存在し、その学区に基づいた通学区域が設定されています。

交通

二之宮町内には、残念ながら鉄道駅は存在しません。しかしながら、地域住民の移動手段としてバス路線が運行されています。道路網に関しては比較的発達しており、地域内には北関東自動車道が通過しています。また、主要な幹線道路として国道17号の上武道路や国道50号が通じており、広域的な交通の要衝ともなっています。さらに、群馬県道74号伊勢崎大胡線もこの地域を通過しており、周辺地域とのアクセスを支えています。

主な施設

二之宮町内およびその周辺には、地域住民の生活を支える様々な施設が立地しています。主なものとしては、前橋市消防局南消防署の城南分署があり、地域の安全・安心を担っています。教育施設としては、前橋市立二之宮小学校があり、地域の子供たちが学んでいます。信仰の場としては、二宮赤城神社が鎮座しています。また、行政サービスを提供する前橋市役所の城南支所もこの地域にあります。

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