二井原実

二井原 実（Minoru Niihara）

二井原実（にいはら みのる）は、1960年3月12日生まれの日本のシンガーであり、ヘヴィメタルバンド「LOUDNESS」や「X.Y.Z.→A」のボーカルを務めています。大阪府大阪市に生まれ育った彼は、多くのファンから「ニィちゃん」や「ミック」といった愛称でも知られています。

幼少期

二井原は大阪市の住吉区で家庭の中、特に母親の影響を大きく受けて育ちました。幼少期には小児喘息に悩まされていましたが、その影響で性格は非常に内向的で、母の後をついて回るような控えめな子どもでした。しかし、小学校3年生の時に剣道を始めることで次第に明るさを取り戻し、幼少期のコンプレックスを克服していきました。

音楽との出会い

中学校に入ると、友人の影響からビートルズやブルースに興味を持つようになります。当時、彼は友人のすすめでバンドに参加し、エレクトリックベースを手に入れたことで音楽の道に足を踏み入れました。このことが後の彼の音楽キャリアのスタート地点となります。

EARTHSHAKERの結成と成長

高校時代には、軽音楽クラブで石原愼一郎らと共に「EARTHSHAKER」を結成します。当初はベーシストとしての立場でしたが、ボーカルが脱退したことから次第にボーカルとしても活動を開始。彼の声質や音域が注目を浴び、徐々にボーカリストとしての道を進むようになります。このバンドでの経験が、彼の音楽スタイルに多大な影響を与えました。

ソウル・シンガーへの転身

大学に進むにつれ、二井原はハードロックよりもソウルミュージックに引かれるようになります。1979年、彼は「ハードロックはもうやらない」と発言し、EARTHSHAKERを脱退。並行してR&Bバンドに活動の場を移し、徐々に音楽的なアイデンティティを確立していきました。

LOUDNESSとしての成功

1980年、高崎晃からのオーディションを受け、二井原はLOUDNESSのボーカリストとなります。1981年にはメジャーデビューし、その後の音楽シーンにおいて重要な存在となりました。彼の力強い歌声は多くのファンに支持され、LOUDNESSは日本国内外で高い評価を得ました。1980年代には「ロックン・ロール・ジプシー」としての著書も発表。

ソロ活動と新たな挑戦

1988年にLOUDNESSを脱退し、ソロアーティストとしての活動を開始します。彼はソロアルバムをリリースし、再び音楽の道に挑戦。1990年代には新たなバンド「DED CHAPLIN」や「SLY」を結成。2000年代に再びLOUDNESSに復帰し、幅広い音楽活動を展開していきます。

プライベートとエピソード

二井原は禁煙者で、パニック障害を克服した経験を持ちます。音楽活動と並行して、日記やブログを通じて自身の思いやエピソードを発信しており、健全なライフスタイルを大切にしています。また、彼には家庭を持ち、子供たちを育てる一方で、音楽界の舞台で活躍し続ける多才な姿勢があります。

まとめ

二井原実は、その歌声と音楽的な才能で日本のロックシーンに大きな足跡を残しました。幼少期の経験やバンド活動を経て、彼は様々な音楽ジャンルでの挑戦を続け、現在も多くのファンに愛されています。

もう一度検索