二宮美穂

二宮美穂の経歴と戦績

二宮美穂（にのみや みほ）は、1975年8月22日生まれで、熊本県菊池郡大津町の出身です。身長167cm、体重95kgの彼女は、日本の柔道界において重要な存在となり、特に大内刈を得意技として知られています。

柔道の道へ

二宮は中学生の頃に柔道を始め、熊本県立阿蘇高等学校に進学すると、全国大会でもその才能を発揮し始めました。高校時代は圧倒的な成績を収め、特に日本体育大学体育学部武道学科に進むことで、柔道の技術を更に磨いていきました。

成功への道

1995年、福岡国際女子柔道選手権大会では、当時強敵であった中国の張穎を破って2位に入賞。この成果は彼女の柔道キャリアにおいて大きな自信となりました。続く1997年の全日本選手権では、長年のライバルである阿武教子との対戦でついに勝利し、優勝を果たしました。

世界選手権にも出場し、72kg超級ではオリンピックチャンピオンの孫福明を破る快挙に成功。この試合は彼女のキャリアの中でも特筆すべき瞬間となり、その後の決勝戦でもフランスの選手にリードしながら逆転負けを喫し、結果的に2位となりました。同大会では無差別級でも3位入賞を果たし、2つのメダルを獲得するという素晴らしい実績を残しました。

オリンピックへの道のりと引退

1999年の全日本選手権では、準々決勝で微妙な判定により阿武選手に敗れてしまい、3連覇は逃しました。しかし、それでも世界選手権では再び2階級でメダルを手に入れ、彼女の実力を証明しました。シドニーオリンピックへの参加が期待されたものの、その後の選考試合で敗退し、最終的には山下まゆみにオリンピック代表の座を譲る形になりました。

引退後、二宮は誠道館船山塾に戻り、指導者として新たなキャリアをスタートさせました。彼女の経験と技術は、多くの若い選手たちに引き継がれています。また、現役時代にクレイジーなパワーを誇り、ベンチプレスでは160kgを記録したという伝説も持っています。

戦績の一覧

彼女の主な戦績は以下の通りです：

• - 1993年: 全国高等学校柔道選手権大会 3位
• - 1994年: 学生体重別 72kg超級 優勝
• - 1995年: 全国女子柔道体重別選手権大会 72kg超級 優勝
• - 1995年: 福岡国際女子柔道選手権大会 72kg超級 2位
• - 1997年: 全日本選抜柔道体重別選手権大会 72kg超級 優勝
• - 1997年: 世界柔道選手権大会 72kg超級 2位及び無差別 3位

さまざまな国際大会でメダルを獲得し、日本の柔道界に貢献してきた二宮美穂。彼女の技術と情熱は、今後も多くの柔道家に影響を与え続けることでしょう。

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