二年生植物

二年生植物とは

二年生植物は、2年間かけて生活環を完了させる植物です。一年生植物や多年生植物に比べて、その種類は多くありません。二年草、二年生草本とも呼ばれます。

二年生植物のライフサイクル

1年目：

茎、葉、根などの栄養器官を形成します。
ロゼット状の葉を広げ、養分を蓄えながら越冬に備えます。
多くの植物は、この時期には茎は短く、葉が地面に張り付くように広がります。

2年目：

春または夏に開花します。
種子を生産し、生活環を終えます。
茎が伸長し、薹（とう）が立つのが特徴です。

多くの二年生植物は、開花に春化（低温期間を経験すること）を必要とします。

生育環境による変化

二年生植物の生活環は、生育環境によって変化することがあります。

厳しい気候条件下では、生活環が短縮され、3～4ヶ月で終わることもあります。
そのため、地域によっては一年生植物のように生育することもあります。

園芸や農業においては、生育環境や栽培目的によって、一年生、二年生、多年生のいずれの生活環をとるかが変わります。

種子や果実を収穫したい場合は、2年間生育させます。
葉や根を食用とする場合は、一年間だけ生育させて収穫します（本来二年生植物でも一年で生活環を終える）。
例：テンサイ、キャベツ、レタス、パセリ、ニンジン

栽培条件が悪いと、本来二年生の植物が1年で枯れてしまうこともあります。逆に、生育環境が良好であれば、本来一年生の植物が二年生や多年生のような生活環をとることもあります。

二年生植物の例

麦
パセリ
テンサイ
フダンソウ
マリアアザミ
アメリカナデシコ
キツネノテブクロ
フウセンカズラ

関連項目

一年生植物
* 多年生植物

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