二日会

二日会の概要

二日会（ふつかかい）は、日本の自由民主党が結党された初期に存在した派閥の一つです。この派閥は、石橋湛山を中心に結成され、石田博英や大久保留次郎、島村一郎、宇都宮徳馬といった約20名の議員が参加していました。この二日会は、かつての火曜会（正式には石橋派）を起源としており、党内ではハト派と呼ばれる比較的穏健な立場の議員が多く集まっていました。

起源と発展

火曜会は、自由民主党の創成期、つまり1955年に設立され、その後石橋湛山が党の総裁選に勝利する原動力となりました。しかし、石橋が総裁に就任したものの、たったの2か月後に体調を崩し辞任したことが、この派閥にとっての重大な転機となりました。石橋派は、総裁候補不在や資金不足、議員数の減少に直面し、急速に衰退し、その後すぐに解散してしまいました。

その後の動き

石橋派が解散した後、無派閥の状態だった石田や宇都宮ら旧石橋派のメンバーは、1969年の総選挙に向けて新たに石田派（二日会）が旗揚げされました。しかし、政治的環境の厳しさの中で、技術的に見て派閥としての活動がうまくいかず、新しい人材の獲得もままなりませんでした。1971年には、石田、宇都宮、地崎宇三郎、山口敏夫の4名が同じハト派の政策懇談会（後の三木派）に合流することになりました。

分析と解説

このように、二日会は一時的には影響力を持っていたものの、内部の動揺や外的な要因により短命に終わりました。特に、石橋湛山の病気による急な辞任が大きな影響を与え、派閥の存続に関わる構造的な課題を浮き彫りにしました。派閥が効果的に機能するためには、リーダーシップとともに、安定的な資金基盤や議員の連携が不可欠であることを示唆しています。

参考文献

• - 中島政希（2019年）「石橋派の変遷 : 石橋湛山をめぐる政治家たち」『自由思想』第153号
• - 鈴村裕輔（2022年）「自民党石橋派の盛衰 : 石橋湛山と辻政信の関係を踏まえつつ」『国際日本学』第19巻

二日会は自民党政治史において重要な事例であり、派閥間の関係や政治的潮流の変化を理解する上での貴重な資料となっています。

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