二村雄次

二村 雄次（にむら ゆうじ）について

二村雄次は1943年6月13日生まれで、日本の医療界で非常に重要な役割を果たしてきた外科医です。現在、名古屋大学の名誉教授を務める一方、愛知県がんセンターの総長としても活躍しています。彼の専門分野は肝胆膵疾患の外科治療であり、特に肝門部胆管癌に関しては、国内外で高い評価を受けています。

経歴

二村氏は1962年に愛知県立旭丘高等学校を卒業後、1969年に名古屋大学医学部を卒業しました。その後、名古屋大学医学部附属病院で卒後研修を受け、安城市八千代病院では外科医としてのキャリアをスタートしました。

1980年には名古屋大学医学部で講師となり、1985年には助教授に昇進。その後、アメリカのカリフォルニア大学ロサンゼルス校で文部省の在外研究員として経験を積み、1991年からは名古屋大学医学部の教授として教育や研究を続けました。

2000年には名古屋大学医学部附属病院の副病院長および病院長に就任し、2002年には器官調節外科の教授として新たな役割を担いました。2007年からは愛知県がんセンターの総長としてがん研究に貢献しています。

受賞歴

二村氏はその功績に対して、多くの賞を受賞しています。1996年には国際肝胆膵学会のベストビデオ賞を受賞し、1997年には高松宮妃癌研究基金学術賞を得ました。さらに、2005年には中日文化賞を受賞し、2017年には瑞宝中綬章を受けるなど、医療界における彼の地位を確固たるものにしました。

公職や組織活動

また、二村氏は多くの学術団体や公職にも参加しています。日本外科学会の会長や理事を務めるほか、日本癌治療学会や日本胆道学会、日本膵臓学会などでも評議員や理事として活躍しています。これらの役割を通じて、医療の発展に寄与し続けています。

柔道家としても知られる

医師としての功績に加えて、二村氏は柔道家としても有名です。名古屋大学柔道部の部長や師範を務める一方、元全日本マスターズ無差別級チャンピオンという経歴も持っています。このように、彼は医療とスポーツ両方の分野で傑出した能力を示しています。

出版活動

二村雄次は、外科治療に関する著書も多く、1996年には「肝臓の外科解剖」を翻訳し、2002年には「胆道疾患の診断と治療―新しい工夫」を発表しました。また、胆道外科に関する専門書も数多く執筆しており、学術界への貢献は計り知れません。

結論

二村雄次は、日本における肝胆膵疾患の外科治療の第一人者として、多大な業績を残し続けています。医師としての責務だけでなく、教育者、研究者、そしてスポーツ選手としての顔も持つ彼の存在は、今後も医療界と社会において重要な影響を与えることでしょう。

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