二見ヶ浦 (福岡県)

二見ヶ浦（ふたみがうら）

福岡県糸島市の北部に位置する二見ヶ浦は、玄海国定公園内にあり、その美しい景観で知られています。特に、海中にそびえ立つ夫婦岩は、この場所のシンボルとして広く親しまれています。この夫婦岩は、男岩が高さ11.8m、女岩が高さ11.2mで、長さ30m、重さ1tにもなる大しめ縄で結ばれています。

概要

二見ヶ浦は、糸島半島の北部に位置し、桜井二見ヶ浦または筑前二見ヶ浦とも呼ばれます。この場所の最大の特徴は、海岸から約150m沖合に位置する夫婦岩です。1968年には福岡県の名勝に指定され、日本の渚百選、日本の夕陽百選にも選ばれており、その景観の美しさは広く認められています。特に夕日が沈む風景は格別で、夏至の日には二つの岩の間に夕日が沈む様子が見られることで知られています。この光景は多くの人々を魅了し、写真愛好家にとっても人気のスポットです。

また、二見ヶ浦には桜井神社によって伊弉諾と伊弉冉が祀られており、夫婦円満や縁結びの地としても信仰を集めています。夫婦岩の前の海中には白い鳥居が立っており、神聖な雰囲気を醸し出しています。

夫婦岩

夫婦岩は、男岩と女岩が仲睦まじく寄り添うように見えることから、この名が付けられました。毎年4月下旬から5月上旬の大潮の日には、「夫婦岩大注連縄掛け祭り」が開催され、大しめ縄が新しく掛け替えられます。この祭りは、地域の人々にとっても大切な行事となっています。

三重県にも同名の夫婦岩がありますが、こちらは夏至の日に岩の間から昇る朝日が有名です。糸島の二見ヶ浦と三重県の二見浦は、夫婦岩を縁として1969年に姉妹都市提携を結び、「夫婦岩ゆう紀行」という交流イベントも企画・実施されました。これにより、二つの「夫婦岩」が、地域を越えた絆を深める役割も果たしています。

文化財

二見ヶ浦は、福岡県指定の名勝として、その文化的価値も認められています。

名称: 桜井二見ヶ浦
指定年月日: 1968年（昭和43年）2月3日

アクセス

公共交通機関を利用する場合は、JR九州筑肥線九大学研都市駅から昭和バス西の浦線に乗車し、「二見ヶ浦(夫婦岩前)」で下車するとすぐです。また、筑前前原駅からは、糸島市コミュニティバス船越・野北線に乗り、「井牟田」で下車後、徒歩約35分（約2.8km）で到着します。

マイカーの場合は、西九州自動車道前原インターチェンジから約13㎞、県道54号線沿いに位置しています。駐車場も整備されているため、車でのアクセスも便利です。

まとめ

二見ヶ浦は、美しい自然景観と夫婦岩という象徴的な存在が魅力の場所です。夕日の美しさ、神聖な雰囲気、そして夫婦円満の願いを込めて、多くの人々が訪れます。福岡を訪れる際には、ぜひ立ち寄ってみてください。

外部リンク

桜井二見ヶ浦 - 糸島市
夫婦岩 - 福岡県観光情報

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