五十嵐丈吉

五十嵐丈吉：明治から平成を生きた長寿の男性

五十嵐丈吉（いからし じょうきち）は、1902年1月26日に生まれ、2013年7月23日に111歳で亡くなった、新潟県三条市出身の男性です。彼は、存命中の日本人男性としては最高齢でした。

生涯

1902年（明治35年）に6人兄弟の長男として生まれた五十嵐丈吉は、小学校卒業後、農業に従事しました。50代で隠居し、病気がちだった妻のミテ（1973年に68歳で死去）の看病や孫の世話をしていました。彼は酒やたばこを一切せず、菊作りを趣味としていました。91歳までは庭の松の木に登り、剪定をするほど元気だったそうです。

五十嵐丈吉の長寿の秘訣について、長男は「酢をよく使っていたことが理由ではないか」と語っています。2008年（平成20年）には特別養護老人ホーム「つかのめの里」に入所。110歳の誕生日には万歳をするなど元気な様子を見せていましたが、その後は食欲が落ち、流動食が中心の生活となりました。

2013年（平成25年）6月12日、木村次郎右衛門が116歳で亡くなったことを受け、五十嵐丈吉は111歳にして日本の男性最高齢と認定されました。当時、彼は世界でもサルスティアーノ・サンチェスに次いで2番目に高齢の男性でした。ジェームズ・マッコーブレーの死去後、一時的に世界最高齢の男性と認定された時期もありました。

日本の男性最高齢となった時点で、五十嵐丈吉には4人の子供、11人の孫、22人の曾孫、そして1人の玄孫がいました。

死去

日本の男性最高齢となってから41日後の2013年7月23日午前11時6分、五十嵐丈吉は肺炎のため亡くなりました。111歳178日という年齢でした。彼の死後、百井盛が110歳で日本の男性最高齢となりました。五十嵐丈吉は、1902年生まれの最後の日本人男性でした。

五十嵐丈吉の長寿は、多くの人に感動を与えました。彼の生活習慣や家族との絆は、私たちに多くのことを教えてくれます。

関連人物

大川ミサヲ：同時期に女性の世界最高齢だった人物。
渡邉智哲：新潟県在住で、存命中に世界男性最高齢だった人物。

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