五十嵐浩司

五十嵐 浩司について

五十嵐浩司（いがらしこうじ）は、1952年10月20日生まれの日本の著名なジャーナリストであり、大妻女子大学文学部の教授でもあります。彼は朝日新聞社の編集委員を務めるなど、メディアにおいて長いキャリアを持っています。特に、テレビ朝日の『報道ステーション』では、コメンテーターとして活躍し、社会問題に対して鋭い視点を提供してきました。

学歴と職歴

五十嵐は山形県で生まれ、東京大学の文学部西洋史科を卒業した後、1979年に朝日新聞社に入社しました。初めは富山支局での勤務を経て、大阪本社の社会部へ配属されました。彼は「グリコ森永事件」という大きな事件を取材した経験があり、この時期に身につけた取材力はその後のキャリアに大いに役立ちました。

1986年には外報部に異動し、その後イギリスへの留学やナイロビ支局長、ワシントン特派員など、さまざまな国での勤務を経て、最終的に2001年にニューヨーク支局長に就任します。2011年3月に朝日新聞の編集委員に就任し、翌年に退社し、大妻女子大学の教授となりました。

メディアでの活動

テレビ出演においては、2011年から2012年にかけてテレビ朝日『報道ステーション』の月曜と火曜のコメンテーターを務めました。この番組では、彼の発言がしばしば物議を醸す場面もありました。特に、「福島原発の作業員は山谷から集めてきた日雇い労働者が多い」という発言は、多くの反響を呼びました。これにより、五十嵐はメディアにおいて強い影響力を持つ存在となりました。

また、テレビ朝日『やじうまテレビ!』にも出演し、特に松尾由美子アナウンサーとのやり取りが話題になりました。五十嵐は彼女を自らの大学の講義課目「メディア・リテラシー」のロールモデルとして招くなど、教育者としても新たな関わりを持つようになりました。

趣味とエピソード

五十嵐の趣味は「路地裏彷徨」であり、体面的にはジャズを好んでいると語っています。彼の取材活動中、特に「グリコ森永事件」の取材時に面白いエピソードがありました。清水建宇と共に路地裏にいた際、パトカーに職務質問を受けた経験があります。清水が容疑者に似ていたため、二人は任意同行を求められましたが、彼らが朝日新聞の記者であることを証明すると短時間で解放されました。この経験を通じて、彼と清水はテレビに出て顔を売らなければならないとしみじみ感じたと語り合い、その後、報道ステーションのコメンテーターとして活動するきっかけとなりました。

五十嵐浩司は、長年の経験を活かし、現代のさまざまな社会問題に対する敏感な観察眼を持ったジャーナリストであり続けています。

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