五味芳夫

五味芳夫の生涯と業績

五味芳夫（ごみ よしお）は、1917年11月14日に山梨県甲府市で生まれたプロ野球選手です。彼は右投右打で内野手としてプレーし、特に盗塁の名手として知られています。彼のスポーツキャリアの初めは、甲府中学での活躍から始まりました。

中学時代の輝き

甲府中学では1年生からレギュラー選手として活躍し、1935年に開催された第21回全国中等学校優勝野球大会に出場しました。その際、青島中学との試合で1試合5盗塁という驚異的な記録を残します。この記録は、現在も夏の甲子園における大会記録として記憶されています。

プロ野球への道

その後、1936年に名古屋金鯱軍に入団し、山梨県出身者として初めてのプロ野球選手となりました。プロ入り早々から彼の盗塁技術が光り、1939年には30盗塁をマークし、山田伝選手と共に盗塁王のタイトルを獲得しました。これは名古屋金鯱軍から4シーズン連続で盗塁王が誕生するという珍しい記録を築く一因となりました。

戦争の影響と復帰

1941年には朝日軍に移籍ましたが、1942年のシーズンを最後に彼は第二次世界大戦の影響で野球から離れました。戦後はシベリアに抑留されるという辛い経験を経ますが、1948年には社会人野球の植良組を経て、プロ野球に復帰しました。

引退後の人生

1948年に選手としてのキャリアを終えた五味は、同チームの助監督に就任。その後はタクシー会社を経営し、さらには地元甲府でブルドーザー工業の甲府支社長を務めるなど、野球以外の分野でも成功を収めました。

数々の偉業

五味芳夫の記録は、その卓越した盗塁に留まらず、彼がプレーしたチームと時代においてもさまざまな影響を与えました。プロ野球選手としての背番号は、時代に応じて変化し、1936年から1940年は17番、1941年は10番、1942年には1番、そして1948年には2番を着用していました。彼の盗塁王獲得は1939年に実現し、この偉業は今なお語り継がれています。

五味芳夫は、野球界の中でも特異な存在であり、彼の人生と業績は多くの人々に影響を与えています。彼の勇気と情熱は、後の世代の選手たちに受け継がれ、次世代の選手たちにとっても目標となっています。彼の人生は、スポーツを通じて人々に夢を与える素晴らしい物語です。

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