五明公男

五明 公男の人生と業績

五明 公男（ごみょう きみお、1943年8月21日 - 2019年3月1日）は、日本の著名な体育学者であり、アマチュア野球指導者としても知られる存在です。彼の生涯は、スポーツ教育に深く根ざしていました。

幼少期と教育の影響

五明は1943年に東京都で誕生しましたが、第二次世界大戦中に家族で長野県の篠ノ井町に疎開します。戦後、彼は東京に戻り、大田区立羽田小学校に入学しました。この頃から彼は野球に夢中になり、少年時代はその情熱に満ちた日々を送ります。

中学3年生のとき、進学先を選ぶ際、甲子園出場を目指して法政大学第二高等学校に進学することを決めました。法政二高では、1960年の夏の甲子園で優勝、そして翌1961年には春の選抜でも優勝を果たしています。彼は控え選手から、次第にチームに欠かせない存在となりました。

大学時代と教育者としての道

法政大学経営学部に進んだ五明は、野球部に所属しつつ、学業にも励みました。彼はレギュラー選手として東京六大学野球リーグに参加し、数々の優勝を経験。学業の面でも「学生の本業は学問である」との信念を持ち、経営学を専攻しました。その一方で、教師志望でもあったため、社会科教員免許を取得するために法政大学法学部にも入学しました。

野球指導者としてのキャリア

1971年、五明は母校法政大学野球部の監督に就任します。初年度からリーグ戦で優勝し、前任者の連覇を引き継ぎました。特に、1974年以降は新たに入学した才能あふれる選手たちを指導し、法政大学野球部は「黄金軍団」と称されるようになります。彼の指導のもと、1976年から1977年にかけては全大学から勝ち点を挙げる完全優勝を達成しました。

監督として多くの成功を収めた五明は、1977年に監督職を鴨田勝雄に引き継いだ後、法政大学の教員となり、体育学者として長年にわたって教育に貢献します。多くの学生を育成し、法政大学の各種学部で教鞭を執りました。

影響と遺産

五明はまた、法政大学第二高等学校同窓会会長や法政大学校友会副会長としても活動し、自らの母校や後輩たちへの指導を続けました。彼が教育現場に残した足跡や、野球界への影響は計り知れません。

2019年3月1日、五明は大動脈解離により逝去しました。75歳という生涯ではありましたが、彼の業績や影響は今も多くの人々に引き継がれています。その教えや情熱は、教育やスポーツの世界に生きる人々にとって大きな励みとなることでしょう。

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