五藤利弘

五藤 利弘（ごとう としひろ）氏は、1968年に生まれた日本の脚本家および映画監督です。

新潟県長岡市の出身で、新潟県立長岡向陵高等学校を経て、大学在学中から自主映画製作に情熱を注ぎました。脚本、演出、そして上映に至るまで、映画制作の全ての工程を自ら手掛ける経験を積みました。

キャリアにおいて、自身の故郷である新潟県中越地方を舞台にした作品を多く手掛けています。

2008年には、郷里を舞台とした長編企画『モノクロームの少女』で監督・脚本・企画を担当。この作品の撮影監督は、『LOFT』や『叫』など、黒沢清監督との協働で知られる芦澤明子氏が務めました。

続いて2010年秋には、前作と同様に新潟県長岡市栃尾地区を主要なロケーションとして撮影が行われた映画『ゆめのかよいじ』を監督しました。この作品でも芦澤明子氏が撮影監督として参加し、石橋杏奈氏と竹富聖花氏がダブル主演を務めています。

また、2011年3月に開催された第3回沖縄国際映画祭で上映された短編映画『雪の中のしろうさぎ』では、脚本と監督を務めました。この作品には、フットボールアワーの岩尾望氏と石橋杏奈氏が出演しています。

五藤監督は、多くの作品で脚本も兼任しており、以下のような監督作品があります。

主な監督作品（兼脚本が多い）

聖・美少女フィギュア伝（2006年）
モノクロームの少女（2009年）
ゆめのかよいじ（2012年）
フェルメールの憂鬱（2012年）
青春Hシリーズ スターティング・オーヴァー（2013年）
青春Hシリーズ 愛こそはすべて（2014年）
ゆめはるか（2014年）
花蓮〜かれん〜（2015年）
レミングスの夏（2017年）
美しすぎる議員（2019年） - 企画・編集も担当
おかあさんの被爆ピアノ（2020年） - 企画・編集も担当
ほうきに願いを（2021年）- 編集も担当
日光物語（2022年）- 企画・編集も担当
夜風に吹かれて 〜もうひとつの日光物語〜（2023年）- 企画・編集も担当

また、富士山・河口湖映画祭のグランプリ作品の映像化を含む短編集も手掛けています。

五藤利弘監督作品 短編集

鐘楼のふたり（2011年）
ジョフクの恋（2012年）
ブーケ 〜a bouquet〜（2013年）
春待ちかぼちゃ（2018年）

監督・脚本を手掛けた『レミングスの夏』は、函館港イルミナシオン映画祭において「第1回 オーディエンス・アワード（観客賞）」のグランプリを獲得しました。さらに、企画・監督・脚本作品である『おかあさんの被爆ピアノ』は、第38回日本映画復興奨励賞を受賞したほか、その海外タイトル「HIROSHIMA PIANO」として2022年9月に開催されたロサンゼルス日本映画祭で平和賞を受賞するなど、国内外で高い評価を得ています。

もう一度検索