井上トロ

井上トロについて

井上トロは、ソニー・インタラクティブエンタテインメントが展開するゲームシリーズ『どこでもいっしょ』に初めて登場したキャラクターです。その可愛らしい見た目は、尾の短い白い猫であり、彼は人間になることを強く夢見ています。彼の一人称は「トロ」であり、1999年にプレイステーション用ソフトとして発売された『どこでもいっしょ』から多くのファンを魅了してきました。

トロの誕生日は5月6日で、毎年この日には特別なイベントが開催されています。このイベントでは、通称「生トロ」と呼ばれるキャラクターの着ぐるみが登場し、参加者を楽しませています。また、彼は会話の語尾に「ニャ」をつけることが多く、その特徴的な話し方がトロの魅力の一部です。

トロは人工無脳型のキャラクターとして、任意の言葉とその意味を知っているものの、実際には意味を正確に理解していないため、彼との会話は時に滑稽な結果を生むことが多いです。また、彼は自発的に会話を楽しみ、その面白さからファンに愛されています。

トロの仲間にはカエルのリッキー、犬のピエール、ウサギのジュン、ロボットのR-スズキ、そして黒猫のクロがいます。これらのキャラクターたちとトロは、公式には性別が設定されていないものの、mixi内の特別なアカウントでは男性として扱われています。トロの好物には中トロ、納豆巻き、シャコが挙げられます。

トロ・ステーションでの活動

トロは『トロ・ステーション』なる番組でクロと共に司会を務めることが多いですが、基本的にはクロの解説を聞く役割が主です。彼は声優に関する知識を徐々に増やしており、最近では独自のコメントをすることも増えてきました。例えば、「17歳です」「おいおい」などの言葉を引用することもあります。

また、トロにはコスプレ好きという設定が加わる一方で、『トロ・ステーション』や『週刊トロ・ステーション』ではパンダが好きだという設定もあり、彼の新たな一面が明かされています。

トロの来歴

トロの物語は、2004年に開催された『どこでもいっしょSTORE－トロのあしあと－』での展示を元にしています。彼は捨て猫としてダンボールの中で目覚め、そこで初めて人間と出会い、言葉を教えてもらいます。最初は幸せな日々を送っていましたが、自分が猫であることを理解し、放浪の旅に出ます。

その後、トロはさまざまな人々と出会い、助けられながら、「いつか自分も人間になりたい」と思うようになります。『どこでもいっしょ』のアフターストーリーである『トロともりもり』では、他のポケピたちやクロと再会し、大家さんの好意でアパートに住むことになります。

知名度と展開

トロは非常に人気があり、OLや学生など女性を中心に多くの支持を受けています。キャラクターグッズやテレビ番組の出演、さらにはカルピスウォーターのCMにも起用されるなど、その活躍の場は広がり続けています。

特に、1999年の「DPSソフト大賞'99」では、ファイナルファンタジーVIIIとともに1位を獲得しました。トロはキャラクターとしても、ゲームとしても非常に人気を誇る存在です。また、トロをテーマにした書籍も出版され、多くのメディアに登場しています。

ゲームセンターではぬいぐるみや雑貨も展開されており、リボルテックのアクションフィギュアが登場した際にも話題を呼びました。さらに、さまざまなバリエーションのトロフィギュアやイベントも展開され、彼の人気は衰えることを知らず、多くのファンに愛され続けています。

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