井上倫宏

井上倫宏のプロフィール

井上倫宏（いのうえ のりひろ、本名：井上 則弘）は、1958年3月7日生まれ、2022年2月28日に63歳で亡くなった日本の俳優・声優です。神奈川県出身で、最終的には円企画に所属していました。

学歴とキャリアの始まり

法政大学を卒業した彼は、1982年に円演劇研究所に入所。この場での経験が、俳優としての基礎を築くこととなります。1985年には演劇集団 円の団員に昇格し、その後、舞台やテレビドラマ、洋画の吹き替え、またアニメにいたるまで幅広い分野で活躍しました。彼の声は多くのキャラクターに命を吹きこむ重要な役割を果たしました。

主な作品

テレビドラマ

井上は、多数のテレビドラマに出演しました。

• - 真田太平記 （1985年） - 木村重成役
• - 録眼竜政宗 （1987年）
• - 徳川慶喜 （1998年） - 稲葉正邦役

これらの作品を通じて、彼は視聴者に強い印象を残しました。

吹き替え

俳優としてだけでなく、声優としてのキャリアも華やかでした。主な吹き替え作品には以下があります。

• - ER緊急救命室 （マーク・グリーン役）
• - サンダーバード （ブレインズ役）
• - アメリカン・ビューティー （ブラッド・デュプリー役）

多様なキャラクターに対する適応力が評価されていました。

舞台

舞台にも数多く出演し、特に演劇集団 円の作品で顕著な存在感を示しました。

• - ピサロ （1985年）
• - 悲劇フェードル （1986年）

最期の時

井上は、2021年5月から6月ごろに食道癌が発覚したにもかかわらず、2022年の死去まで活動を続けました。彼は「オファーがあれば取り組みたい」と前向きな姿勢を貫いており、その姿勢は多くの人々に感動を与えました。彼の葬儀は、故人の遺志により近親者のみで行われた家族葬でした。

人柄と声域

井上は、ハイバリトンの声域を持ち、その多彩な声で多くのキャラクターを演じ分ける才能がありました。彼の明るく、前向きな姿勢は、多くの同僚やファンに愛されました。

後任

彼の死後、持ち役を引き継いだ声優も多く、彼の存在がいかに大きかったかを改めて知ることができます。

井上倫宏の業績は、彼の生涯にわたる仕事により、多くのファンの心に残り続けるでしょう。彼の演技と言葉は、これからも多くの人々に記憶され、影響を与え続けていくに違いありません。

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