井上敬之助

井上敬之助について

井上敬之助（いのうえ けいのすけ、1865年4月13日 - 1927年8月10日）は、滋賀県で重要な役割を果たした政治家であり、滋賀県会議長や衆議院議員を歴任しました。彼は、当時の滋賀県政において知事が二人存在すると言われるほどの大御所でした。

生い立ちと教育

井上は、近江甲賀郡石部村（現在の滋賀県湖南市石部）に、石部宿本陣の八男として誕生しました。幼名は家之助でありましたが、明治3年に医師として石灰製造所を運営していた井上敬祐の養子となり、明治20年には敬之助と改名しました。

政治活動の始まり

彼の政治活動は、明治20年に大津自由党の創立者である酒井有の紹介を受けて始まりました。その後、明治23年に板垣退助が愛国公党を再建すると、井上は青年層に対し、党の主義を広める活動を行いました。同年の衆議院議員選挙では滋賀県第2区から酒井有を支援しましたが、残念ながら落選しました。

県会議員としての成功

明治25年、県会議員に選出され、その後5度にわたり再選を果たしました。特に明治31年には自由党と進歩党が合併し憲政党が設立された際、井上は滋賀支部の常議員に任命されました。県参事会員にもなり、地域政治において重要な役割を担うようになりました。

議員としてのキャリアの進展

憲政党が後に立憲政友会へと改称される際、彼は滋賀支部の結成に大きく貢献しました。明治35年には衆議院議員に初めて当選し、翌年も再選されました。その後は県会に戻り、明治44年に県会議長に就任しました。

存在感のある政治家

大正4年には再び衆議院議員に選出され、その後も3期連続して当選を果たし、政友会本部の総務や代議士会長としても活躍しました。彼の政治家としての功績は、地域だけでなく、全国的な政治にも影響を与えました。

生涯の終焉

井上敬之助は、昭和2年（1927年）8月10日に亡くなりました。彼の生涯は、滋賀県における政治の発展と、当時の政界の動向に大きな影響を与え、その功績は今も語り継がれています。彼の熱意と献身は、多くの県民にとっての記憶として残っていることでしょう。

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