井上祐二

井上祐二のプロフィール

井上祐二（いのうえ ゆうじ）は、1963年3月2日生まれ、宮崎県日南市出身の元プロ野球選手であり、野球指導者です。彼は投手として活躍し、特に南海ホークス（後の福岡ダイエーホークス）にドラフトで指名された後、プロ野球界でのキャリアを築きました。

現役時代の経歴

井上は都城高校での活躍により、1979年に全国選手権大会に出場しました。特にエースとしての役割を果たし、見事な完投勝利を収めたものの、甲子園への道を果たすことはできませんでした。それでも1980年のドラフトで南海ホークスから指名を受け、プロ入りしました。

入団後の1981年には初登板と初先発で勝利を挙げ、冷静な投球が評価されました。彼はその後も成績を残し、1983年には6勝をマークし、規定投球回にも到達しました。1982年には、パ・リーグ初の危険球による退場の選手としても名を残しました。

しかし1984年、彼は腎臓病を発症し長期入院を余儀なくされました。この病気は彼のキャリアに影を落としましたが、1986年には救援投手として回復し、ホークスの重要な戦力となりました。1989年にはリーグ最多登板と21セーブを記録し、最優秀救援投手に選ばれるなど、再びその力を発揮しました。

その後、井上は1994年に金銭トレードで広島東洋カープに移籍し、1996年には千葉ロッテマリーンズに無償トレードされ、1997年に現役を引退しました。

引退後の活動

引退後、井上は千葉ロッテマリーンズにとどまり、1998年から複数の役職を歴任しました。二軍投手コーチ補佐としてスタートし、その後は一軍投手コーチ、ブルペンコーチという重要な役職を務めました。2012年には球団からコーチ契約の更新をしないとの通告を受けましたが、その後も野球界での指導を続けました。

2015年からはJR東日本東北でコーチを務め、2018年からはJFE東日本で活動を開始しました。2022年にはこのチームを退団し、2023年には社会人野球クラブチームのジェイファムでGM兼投手コーチを務めています。

成績とタイトル

井上のキャリア成績には、初登板から15シーズンでの1000投球回達成など数々の重要な記録が含まれます。また彼は、1989年に最優秀救援投手のタイトルも獲得しており、この年にファイアマン賞も受賞しました。彼の背番号は、主に52、12、27、79と変遷しながらプロの世界で名を馳せました。

井上祐二のプロ野球選手及び指導者としての経歴は、彼が日本の野球界に残した重要な足跡といえるでしょう。

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