井伊直恒

井伊直恒（いい なおつね）は、江戸時代中期の武士であり、近江彦根藩の第7代藩主として知られています。

家系

井伊直恒は、第5代藩主である井伊直興の十男として生まれました。母親は大橋氏であり、第6代藩主である井伊直通とは異母兄弟にあたります。また、井伊直矩、井伊直惟、井伊直定といった人物たちの兄でもあります。

生涯

元禄6年（1693年）3月16日、直恒は江戸で生を受けました。宝永7年（1710年）3月、兄である直通が直恒を後継者とする意向を示し、同年7月26日に直通が亡くなったため、同年8月12日に直恒は養子として家督を相続し、彦根藩主となりました。しかし、藩主となった直後から直恒自身も病に倒れ、同年10月5日に江戸の藩邸にて、わずか18歳という若さでこの世を去りました。藩主としての在職期間は50日弱と非常に短く、一度も彦根城を訪れることはありませんでした。

直恒の急逝を受け、井伊家と幕府は対応に追われました。そこで、療養のために隠居していた父の直興（覚翁）を還俗させ、直該と改名させ、再び幕政と藩政を担当させることとなりました。

経歴

1693年（元禄6年）3月16日：江戸にて誕生。
1710年（宝永7年）8月12日：家督を相続し、彦根藩主となる。
1710年（宝永7年）10月5日：死去（享年18歳）。

系譜

父：井伊直興
母：大橋氏
養父：井伊直通

井伊直恒は、短命ではありましたが、その後の井伊家の動向に影響を与えた人物として、歴史に名を残しています。

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