井川雨畑林道

井川雨畑林道について

井川雨畑林道（いかわあめはたりんどう）は、山梨県南巨摩郡早川町の雨畑地区から静岡県静岡市葵区小河内へと通じる、全長約44kmの林道です。この林道は、山梨県・峡南林務環境事務所と静岡市・商工部によって管理されています。

林道の特長

井川雨畑林道は、その長大さから多くの利用者に親しまれており、特に自然環境を楽しむためのルートとして知られています。山梨県側では雨畑川を遡り、静岡県側では小河内川がその流れを堪能できます。最高地点となる山伏峠は赤石山脈の白峰南嶺を越える地点に位置しており、登山道へのアクセスも容易です。峠に近い位置には、登山を目的とした利用者にも便利な位置関係にあり、多くのアウトドア愛好家が訪れます。

道路状況と通行制限

2000年代の後半までは、この林道の未舗装区間が多く存在しましたが、2010年にはほぼ全線が舗装化され、より快適な通行が可能となりました。しかし、井川雨畑林道が位置する地域は、糸魚川静岡構造線に近く地質が不安定であるため、峠の前後を除く区間では、荒れた道が続くことがあります。また、頻繁にがけ崩れが発生するため、通行止めとなるケースも少なくありません。

特に、高地であるため冬季には通行止めとなる期間が長く、越冬する際には集落より上流部はほとんど通行が難しい状態が続くことが多いのです。2020年前後には、峠を越えての通行は事実上困難となっており、最新の通行規制情報を確認することが重要です。

起点と終点

井川雨畑林道の山梨県側の起点は、雨畑湖上流に位置する見神の滝近くで、ここから県道810号雨畑大島線に接続しています。また、静岡県側の終点は小河内集落の近くにあり、ここから市道を挟む形で大井川を越え、最終的に県道60号南アルプス公園線へとつながります。

接続路線

• - 山梨県道810号雨畑大島線（山梨県側）
• - 静岡県道60号南アルプス公園線（静岡県側、市道を挟む）

このように、井川雨畑林道はその自然の美しさや登山へのアクセスの良さから、多くの人々に利用されています。しかし、地質的な特性や季節による通行制限があるため、訪れる際には事前情報をよく確認することをお勧めします。

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