井後政晏

井後政晏氏は、1947年生まれの日本の神道学者、神職です。皇學館大学の名誉教授であり、神社本庁の参与、教学委員、そして大宮神明社の宮司という要職を兼務されています。

三重県のご出身で、1970年に皇學館大学文学部を卒業後、1972年には同大学大学院文学研究科修士課程を修了し、文学修士の学位を取得されました。

専門は神道史、中でも神社史の研究に深く携わっておられます。その研究成果は数多くの著書や論文として発表されており、神道学界に多大な貢献をされています。

主な著書としては、以下のものが挙げられます。

共著
『神道大系 神社編 19』（神道大系編纂会、1990）
『熱田神宮史料』年中行事編・造営遷宮編・縁起由緒編（1980-2002）
『神道大系』熱田（1993）
『真清田神社史』（真清田神社史編纂委員会、1994）
『谷省吾先生退職記念 神道学論文集』（国書刊行会、1995）
『國書・逸文の研究』（臨川書店、2001）
『多度町史 資料編 1 考古・古代・中世』（多度町教育委員会、2002）

講演録
『諸国の一宮と総社』（皇學館大學講演叢書第98輯）（皇學館大學出版部、1999）

これらの著書から、井後氏が日本の神社制度や歴史、神道文化について幅広く、そして深く研究されていることが窺えます。特に『熱田神宮史料』や『真清田神社史』のように、特定の神社の歴史や資料をまとめたものもあり、地域に根差した神道研究にも貢献されています。

また、講演録として出版された『諸国の一宮と総社』からは、全国各地の神社に関する知識や考察がまとめられており、神道研究における重要な資料となっています。

井後政晏氏は、長年にわたり皇學館大学で教鞭をとり、後進の育成にも力を注いでおられます。その研究活動と教育活動を通じて、日本の神道文化の発展に大きく貢献されている、重要な人物であると言えるでしょう。

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