臨川書店

株式会社臨川書店について

株式会社臨川書店（りんせんしょてん、Rinsen Book Co.）は、日本に拠点を置く著名な出版社です。1932年に創業された同社は、主に中国書、特に唐本の輸入および販売を開始しました。戦後の1945年以降は、学術古書籍を中心に取り扱いを拡大し、多様な学術資料や専門書を供給するようになりました。

企業の歴史と発展

臨川書店は、設立当初から特定の分野に特化したサービスを提供し続けています。1963年には出版部を設置し、これにより人文科学の分野における学術的な資料や専門書の出版を始めました。その結果、大学や研究機関、公共図書館、美術館、博物館といった学術的な環境における主要な取引先を持つようになりました。

取り扱い書籍と刊行物

2023年時点で同社が提供している書籍の数は多岐にわたります。叢書・全集、資料や報告書類などが100点（2000冊）に及び、単行本も950点（1760冊）を超えています。また、「衆・参議会議事録」のマイクロフィルム版も提供しており、重要な歴史的アーカイブとしての価値を持っています。

特徴と営業体制

臨川書店の魅力の一つは、和古書部門、洋古書部門、出版部門という三つの営業体制による特色です。このような構成は、幅広い分野から稀覯古書籍を扱う能力を高め、学者や研究者からも非常に重要視されています。世界古書籍商連盟（I.L.A.B.）のメンバーとしても知られており、国際的なネットワークも築いています。

学術的な意義

同社が発行する刊行物には、研究書や全集、叢書だけでなく、日本の「議会記録」のマイクロフィルム版の復刻なども含まれています。さらに、女性史に関連する資料として「婦人画報」や「婦人公論」をDVD-ROM版で復刻する取り組みも行っています。これにより、重要な歴史資料にアクセスできる機会を広げ、研究活動に大きな貢献をしています。

まとめ

臨川書店は、その長い歴史と幅広い取り扱い書籍によって日本の学術界において重要な役割を果たしている出版社です。多様な利用者に対して価値ある資料を提供し続けており、その影響は広がりを見せています。将来に向けても、同社の活動には期待が寄せられています。

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