井田香菜子

井田 香菜子（いだ かなこ）は、1990年に生まれた日本のNHKアナウンサーです。青森県で生を受け、その後埼玉県草加市で成長しました。勉学に励み、慶應義塾大学法学部政治学科を卒業しています。

大学卒業後、2013年にNHKへ入局。アナウンサーとしてのキャリアをスタートさせました。最初の任地は長野放送局で、およそ4年間、地域に根差したニュースや情報を届ける役割を担いました。この長野時代には、ローカルニュース番組『イブニング信州』などを担当したほか、全国放送の番組にも出演。特に、2016年4月に発生した熊本地震の際には、応援として熊本放送局へ派遣され、被災地の情報を中心に報道に携わった経験を持ちます。また、地域の魅力を伝える番組として『ひるブラ』や『うまいッ！』のリポートも担当しました。

2017年4月、井田アナウンサーは大阪放送局へ異動。関西地方での活動を開始します。大阪では、週末のニュース番組『ウイークエンド関西』のキャスターを2年間務めたほか、『ニュースほっと関西』で代理キャスターとして、平日の夕方の顔となる機会も多くありました。連続テレビ小説『わろてんか』の関連番組でナレーターを務めるなど、幅広いジャンルで活躍。食の情報を伝える『うまいッ！』や、演芸番組『上方演芸会』の進行、そして『きょうの料理』の大阪発司会も担当しました。文化人へのインタビュー番組『インタビューここから』では、建築家の安藤忠雄氏に話を聞くなど、多岐にわたる経験を積みました。2021年3月からは『NHKニュースおはよう関西』のキャスターを1年以上にわたり務め、関西の朝の顔として親しまれました。

大阪放送局での活躍を経て、入局から10年目となる2022年8月、東京アナウンス室へ異動しました。この異動は、自身が担当していた『NHKニュースおはよう関西』の生放送中に視聴者へ直接報告されました。東京異動後は、『首都圏ネットワーク』でリポーター、ニュースリーダー、ナビゲーターなどを務め、首都圏の情報を伝えています。また、全国放送の特別番組にも出演しており、N響「第九」演奏会で案内役を務めたり、自然番組『さわやか自然百景』で語りを担当するなど、活躍の場を広げています。BSプレミアム4Kの番組『週刊4Kふるさとだより』ではキャスターを務め、教養番組『趣味どきっ！』にも出演するなど、その活動は多岐にわたります。

プライベートな一面としては、学生時代から音楽に深く関わっています。慶應義塾大学在学中は「慶應ピアノ・ソサィエティー」に4年間所属し、ピアノ演奏に打ち込みました。現在もピアノに加え、フルートやハープといった複数の楽器を演奏できるという才能を持っています。食に関してはイクラが好物であると公言しています。

現在担当している番組には、『ひるのいこい』（月曜日担当）や『明日をまもるナビ』（ナレーション）などがあります。また、不定期で『首都圏・関東甲信越のニュース』や『上方演芸会』の司会進行も担当しています。報道から文化、教養、エンターテインメントまで、その親しみやすい語り口と確かなアナウンス技術で、幅広い番組で活躍を続けています。

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