亜麻色の髪の乙女 (ヴィレッジ・シンガーズの曲)

亜麻色の髪の乙女

「亜麻色の髪の乙女」は、1968年2月25日に日本コロムビアから発売された、ヴィレッジ・シンガーズによる5枚目のシングルです。この曲は、同曲の原題である「風吹く丘で」というタイトルのもと、1966年に青山ミチによって初めて録音されましたが、リリース前に事件があり、そのままお蔵入りになりました。

この楽曲は、特に2002年に島谷ひとみがカバーしたことにより再び脚光を浴び、このバージョンはオリコンチャートで最高4位を獲得。特に印象的なこととして、カバー版は彼女の最大のヒット曲となり、リリース後すぐに30万枚以上のセールスを記録しました。この成功によって、島谷は2002年の『NHK紅白歌合戦』に初出場し、再び観客の心をつかむこととなります。

オリジナルとカバー

初めての録音となった「風吹く丘で」は、青山ミチの25枚目のシングルとして1966年11月1日のリリースが予定されていましたが、前日になって配信が停止され、そのまま実質的に未発表曲となりました。この曲は45年後の2011年、アルバム『GOLDEN☆BEST 青山ミチ』にてようやくリリースされる運びとなりました。オリジナルのリリースはされませんでしたが、間奏のコーラスには、男性3人組のグループ「トリオ・ロス・チカノス」が担当しているという特徴もあります。

一方、島谷ひとみのバージョンは、花王のCMソングとして使われることによって広く知られるようになり、そのために制作された音源は、全15通りのアレンジの中から厳選されました。このカバーは、楽曲の元々の魅力を崩さないため、慎重にアプローチされた結果、大きな成功を収めることになりました。

音楽的背景と影響

「亜麻色の髪の乙女」は、作詞を橋本淳が、作曲はすぎやまこういちが担当しています。特にこの曲は、その美しいメロディーと歌詞が多くのリスナーの共感を呼び、今なお名曲とされ続けています。日本音楽著作権協会（JASRAC）のランキングにおいても、2002年度と2003年度の2年間連続で年間3位に輝き、さらにJASRAC賞の銅賞も受賞しています。

また、2013年からは東武伊勢崎線伊勢崎駅の発車メロディーに使用されるなど、非常に多くの人々に親しまれ続けていることからも、その音楽的影響力を証明しています。

その他のリリース

「亜麻色の髪の乙女」は数回にわたって再リリースされています。1978年にはCBS・ソニーからの両A面シングルとして、「バラ色の雲」とともに発表されました。2003年にテイチクエンタテインメントから発売されたセルフカバー版では、青山ミチの歌詞が再び披露され、話題となりました。

さらに、様々なアーティストによるカバーも存在し、富良口めぐみや桑田佳祐によるパフォーマンスなど、歌い継がれる名曲となっています。「亜麻色の髪の乙女」は、今後も多くの人々の心に残り、音楽史にも名を刻み続けることでしょう。

もう一度検索