交通部 (海上保安庁)

海上保安庁交通部について

海上保安庁の内部部局である交通部は、2003年4月1日に警備救難部から航行安全業務が分離され、燈台部と統合して発足しました。主な業務は、航行安全および航行援助、交通業務です。具体的には、灯台の設置・管理、航行支援システムの運用などを通じて、海上における交通警察・海事情報提供機関としての役割を担っています。

交通部の組織

交通部は、以下の4つの課で構成されています。

1. 企画課：
部の所掌事務に関する総合調整
航路標識の運用
海上交通企画室
国際・技術開発室

2. 航行安全課：
船舶交通に関する障害除去
信号、安全確保
航行制限
船舶交通に必要な事項の通報
航行指導室
交通管理室
航行安全企画官

3. 安全対策課：
海難の調査
海難防止計画
安全事項の通報（海洋情報部及び航行安全課の所掌を除く）
安全情報提供センター
首席海難調査官
海難防止対策官

4. 整備課：
灯台その他の航路標識、管制信号所等の建設・保守（企画課及び航行安全課が所掌する分を除く）
各種通信施設の建設・保守
航路標識企画官

各課は、それぞれの専門性を活かし、以下のような活動を行っています。

航路標識の設置・運用：灯台をはじめとする航路標識を設置・運用し、船舶の安全な航行を支援します。
海上交通管制：海上交通センターを通じて、ふくそう海域における一元的な海上交通管制を実施します。
情報提供：船舶気象通報やロランCの運用、沿岸域情報提供システム（MICS）を通じて、航行に必要な安全情報を提供します。
安全啓発：海難防止運動を通じて、海上交通の安全に関する広報や現場指導、講習会などを実施し、安全意識の向上を図ります。

交通部の活動内容

交通部の活動は多岐にわたりますが、主なものとして以下の点が挙げられます。

航路標識の整備：灯台や灯浮標など、船舶の航行を安全に導くための航路標識の設置・管理を徹底しています。
海上交通管制：船舶の交通量が特に多い海域では、海上交通センターが中心となって、船舶の安全な航行をサポートしています。船舶の動向を監視し、必要な指示や情報提供を行っています。
情報提供：船舶の航行に必要な気象情報や海象情報、航行警報などを迅速かつ正確に提供しています。沿岸域情報提供システム（MICS）などを活用し、これらの情報を船舶に伝達しています。
海難救助の支援：海難が発生した場合、安全対策課が中心となって、海難の調査や原因究明、再発防止策の検討を行います。
安全啓発活動：海難事故を未然に防ぐため、一般の人々や船舶関係者に対して、安全に関する情報提供や講習会などを実施しています。

交通部は、これらの活動を通じて、海上交通の安全確保に大きく貢献しています。海上における安全な航行を支える重要な役割を担っているのです。

関連情報

交通部
灯台見回り船
海上保安庁船艇一覧
海上保安庁の保安部、保安署等一覧

外部リンク

海上保安庁交通部
海上保安庁法（昭和23年法律第28号） - e-Gov法令検索
海上保安庁組織規則（平成13年国土交通省令第4号） - e-Gov法令検索

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