交響詩 (さだまさしのアルバム)

『交響詩』

『交響詩』は、さだまさしの音楽キャリアにおいて重要な位置を占めるライヴ・アルバムであり、1995年12月21日にリリースされました。このアルバムは、同年の7月15日及び16日にオーチャードホールで開催された「Symphonic Folk Concert さだまさし with 東京ニュー・フィルハーモニック管弦楽団」の音源を基にしています。このコンサートは、さだまさしとオーケストラとの再びのコラボレーションであり、彼にとっては16年ぶりのクラシック音楽との共演となりました。

このアルバムの指揮を担当したのは渡辺俊幸氏であり、さらに16日の公演では、特別ゲストとして山本直純氏が参加し、「親父の一番長い日」の指揮を行いました。コンサートが持つ壮大な雰囲気と、さだまさしの独特な音楽スタイルが融合したこの作品は、彼のファンやクラシック音楽の愛好者にとって特別な体験を提供しています。

このアルバムは、過去のライヴ・アルバム『さだまさし白書〜リサイタル'92〜』『LIVE二千一夜』『のちのおもひに』と比べると、かなり編集が施された形でのリリースとなっています。これには、ライブパフォーマンスのエッセンスを凝縮し、聴きやすい形にまとめる意図があったと考えられます。

収録曲

本アルバムは2枚のディスクに分かれており、以下の楽曲が収められています。これらの楽曲は、さだまさし自身の作詩・作曲によるものが多く、多彩な魅力を放っています。

Disc 1

• - 北の国から（Overture）
• - 主人公
• - トーク1
• - 桜散る
• - 惜春
• - つゆのあとさき
• - 線香花火
• - 風の篝火
• - 浜千鳥

- 作詞：鹿島鳴秋、作曲：弘田龍太郎

• - 浜辺の歌

- 作詞：林古渓、作曲：成田為三

Disc 2

• - フレディもしくは三教街 - ロシア租界にて -

- 編曲：吉田弥生

• - 秋桜
• - 秋の虹
• - 烈
• - トーク2
• - 親父の一番長い日

- 編曲：山本直純

• - トーク3
• - 防人の詩
• - 風に立つライオン

特記を除いて、すべての楽曲はさだまさし自身の創作によるものであり、彼の音楽的な成長と多様性を示しています。このアルバムは、彼の音楽が持つ深い感情やストーリーテリングの要素を強調しており、多くのリスナーにとって感動的な聴きごたえのある作品となっています。

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